2016年06月05日

蝶と食樹(黒梅擬に紅紋烏小灰)(2016年5月29日)

 本日6/5(日)は久しぶりに雨の日曜日。やや気温も低いですね。午前中は完全休養でブログ更新なんぞしております。
 「梅にウグイス」「紅葉に鹿」・・・ことわざ辞書でひくと「取り合わせのよい二つのもの、よく似合って調和する二つのもののたとえ」などと載っておりますが、蝶も食樹(食草)と一緒に写し込むとしっくりきます。さて、前回記事の続きでございます。

160529_50.jpgshikiri105.jpg クロウメモドキでテリを張る♂。この日は夕方近くまでピーカンで、撮影条件的には直射日光に苦しめられましたが、背景が黒くなる位置に静止してくれたので食樹と蝶だけを表現できました。

160529_59.jpgshikiri105.jpg すぐ近くで♂がテリ張るクロウメモドキに産卵に訪れたノーマルタイプの♀。終日観察するも、不思議なことに、♂と♀のからみは全く見られませんでした。♂のテリって、♀との出会いのためではないのかな。

160529_83.jpgsikiri160.jpg160529_95.jpgsikiri160.jpg 同じく産卵に訪れた紋流れタイプの♀。産卵位置を探してか、葉上を歩いて回転してくれたので容易く左右両翅裏が撮れました。左翅裏画像を精査比較したところ、1つ前の記事で活動開始時の日光浴を撮影した♀でした。クロウメモドキの実が良いアクセントです。縦位置画像は花札を意識して?(笑)

 ♂と♀の出会い、追飛、求愛、交尾はいつ、どこで?絵になる吸蜜写真も撮りたいな・・・なんて疑問や思いが湧いてまいりました。来シーズン以降の課題といたしましょう。
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2016年06月02日

活動開始時の紅紋烏小灰(2016年5月29日)

 狙いの時刻に撮影地に到着し、探索を始めるやいなや、目視で傾斜日光浴中の個体を発見し撮影・・・こんなことが可能なのは、これまでに撮影仲間と積み上げてきた気が遠くなるような探索のおかげ。写真には残らない探索とNULLデータの積み上げといった見えないところに本当の価値がある・・・改めて、撮影仲間に最大の敬意を表します。

160529_05.jpgshikiri105.jpg この個体、下草の葉上に僅かに残る朝露に口吻を伸ばしておりました。数時間後にこの個体の産卵行動を観察・撮影することになるのですが、この場面では、それは単なる「期待」に過ぎないわけで・・・

160529_11.jpgsikiri160.jpg160529_07.jpgsikiri160.jpg 日光浴で少し体が温まったのか、近くの下草の葉上へ飛び移りました。そのまま直射日光下で撮ったのが左画像、自分の体で影をつくりながら柔らかくストロボを焚いて撮ったのが右画像でございます。どちらの色表現が良いのだろう・・・

 やがて完全に体が温まったようで樹上へと飛び去りました。<静岡県>
posted by kenken(管理人) at 17:20| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月31日

オレンジ症候群(2016年5月21日)

 5月になると「オレンジ症候群」なる病を発症する方がおられると聞きます・・・症状は、妄想したり、夜明けにオレンジの夢を見たりとか・・・治療はいたって簡単で、信越・北陸方面にお出かけしてオレンジを見ると治るとのこと。但し、治療の効果は1年でなくなるらしい。(笑)
 さて、10日ほど前の記事で失礼します。5月15日に見に行ったオレンジがいまひとつ鮮度が良くなかったので、結局、5月21日に再度、オレンジの雨に濡れに行ってまいりました。管理人も軽度の「オレンジ症候群」を患っているのかもしれません。

160521_06t.jpgsikiri160.jpg160521_06y.jpgshikiri105.jpg 頑張って林道を登り、1つ前の記事の訪問地よりは300mほど標高を上げたところ、うん、さすがに鮮度良好で、縁毛ふかふかのオレンジに遭遇できました♪
 オレンジの表現も大切ですが、この日は意識して、ややトップライト気味で純白の表現にこだわった写真を撮ってみました。やはり吸蜜はハタザオが良いですね。スミレは周囲がごちゃついていけません。背景をぼかしながらも、岩、樹木、水流の表現ができた納得のいく画像が得られ、今シーズンのオレンジはこれで終了でございます。
posted by kenken(管理人) at 19:45| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月22日

オレンジの雨(2016年5月15日)

 1つ前の記事、すなわち5月15日の記事の続編でございます。

160515_006.jpgshikiri105.jpg この日の「初球画像」はこれ。いつものことですが、サカハチチョウはオレンジよりも若干活動開始時刻が早いように感じます。最近、近場では鹿害で見なくなってきておりますので大切に撮影しておきました。

160515_017.jpgsikiri160.jpg サカハチチョウを撮り始めてしばらくすると足元でオレンジが飛び始めました。いきなり気温が高くなり、なかなか止まりませんが、時折、吸蜜に訪れてくれます。食草のハタザオでの吸蜜、私好みの撮り方「翅表と翅裏を同時に」で、左翅表のオレンジと右後翅裏の唐草模様を余すところなく全て表現できたお気に入りの1枚でございます。

160515_046.jpgshikiri105.jpg この日は少なくとも2頭の♀がおりました。1つ前の記事と同様に、こちらもオールグリーンの背景で撮れた1枚でございます。♀がいれば、待っていると必ず♂が現れるわけで、この♀は交尾拒否でしたが、

160515_038.jpgshikiri105.jpg もう1頭の♀が交尾成立となりました。やらせなしの画像で、こんな撮り易いところにとまってくれたので大切に撮影させていただきました。♀は完全にぶらさがり状態ですね。

160515_077.jpg shikiri105.jpg160515_070.jpgshikiri105.jpg 交尾中のペアに別♂がからみます。普段は飛翔写真はやらないのですが、貴重なシーンなので、やや遠めから撮らせていただきました。
 オレンジの雨の中 濡れてる♪
 2人なら 火遊びと言われていい♪

・・・帰路の車中、思わずそんな懐メロを口ずさんでおりました。
「2人」って?はい、もちろん師匠と私でございますよ。
posted by kenken(管理人) at 17:25| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月18日

オレンジ日帰りスクランブル(2016年5月15日)

 5月14日(土)は休日出勤し、深夜の帰宅でございました。
 「御社が第一志望です!」なんて・・・新卒採用学生さん用語辞典で翻訳すると「はじめまして。こんにちは!」という単なる挨拶言葉と同義語なんですね・・・疲れますわ・・・
 クタクタになって帰宅してPCを開くと師匠からのメールがっ!数時間の仮眠の後、数年ぶりにオレンジ日帰りスクランブルをかけることにしました。体の疲れは休めば回復するのですが、心の疲れはリフレッシュが必要ですしね。

160515_007.jpgshikiri105.jpg 午前中はピーカンで気温高く、「初球」はキイチゴ属?での吸蜜。そんな撮り難い茂みの中で吸蜜せんといてほしいな・・・この植物での吸蜜見るのは初めてで、どなたか植物の同定をお願いします。

160515_076.jpgsikiri160.jpg160515_081.jpgshikiri105.jpg 午後になって時々雲が出るようになり、ハタザオでの吸蜜です。陽がかげって発色は良いのですが、ハタザオにとまると揺れる&垂れるで撮り難い・・・それでも何枚かは鑑賞に堪える画像がありました。ハタザオの自生する環境、どうしてもガレ場で岩っぽい無機質な背景になりますね。

160515_110.jpgshikiri105.jpg 蝶道にあるスミレに定期的に訪れて吸蜜しておりました。スミレ吸蜜は意外と撮り易いのですが、背景がベタでごちゃつくのが難点です。逆に、ガレ場に咲いてるスミレって雰囲気が出て良いのかな。

160515_072.jpgshikiri105.jpg この日の最もお気に入りの画像がこれ。背景がオールグリーンで撮れたのは初めてで、緑、白、オレンジの3色だと、こんなにもオレンジが映えるんや・・・翅裏の唐草模様も涙ちょちょぎれてえぇもんです。過去に1度だけ経験のあるオールグリーン(麻雀)和了と同じ手応えかな。(笑)

160515ms.jpgshikiri105.jpg 行先にちなんで、お土産もオレンジ色で定番のこれにしました。条例による採集禁止地域なので、もちろん採集者には出会わず、また、撮影者にも出会わず。オレンジに癒されてリフレッシュできた1日。
 最後にひとこと。師匠!ごっちゃんでした!
posted by kenken(管理人) at 21:12| Comment(10) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月17日

オサムシ(2016年5月5日)

 昆虫少年だった私は中学進学時、生物部に入部した。夏休みの合宿で伊吹山を訪れ、初めてトラップ採集を試みたところ、金銅色に輝く多数のオサムシを得て、それはもう本当に嬉しかった。ごく僅かであったが黒色で上翅外縁部に緑色の金属光沢があるものも混じっていて、さっそく顧問の先生に調べてもらったところ全てマヤサンオサムシで、黒色のものは個体変異だと言う。「緑色の金属光沢」と「個体変異」、この2つは私の心に深く刺さり、オサムシ屋の道を歩むことになった。これが私の虫屋の原点である。

160505_34.jpgsikiri160.jpg160505_29.jpgshikiri105.jpg 大学進学時、昆虫つながりでオサムシ屋として蝶類研究会に入会した。やがて「緑色の金属光沢」「個体変異」この2つから必然的にゼフィルスにのめり込むことになり、今では、スミナガシの「緑色の金属光沢」にも魅せられ続けている。

160505_85.jpgsikiri160.jpg160510.jpgshikiri105.jpg ・・・というわけで、1つ前の記事「Graphiumと戯れる」からの帰り道、お決まりの伊勢うどんの買い出しとスミナガシの撮影に立ち寄りました。ウバメガシでテリ張る姿は、なんとも紀伊半島らしいですな。

160505_73.jpgshikiri105.jpg 今でも決してオサムシ屋をやめたわけではありません。スミナガシを撮影している時も、足元にオサムシが現れると、蝶そっちのけで観察、撮影しております。こいつもえぇ金緑色の金属光沢出てる♀ですな。
posted by kenken(管理人) at 01:30| Comment(2) | 昆虫一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月10日

Graphiumと戯れる(2016年5月5日)

 先日(5月3日)三重県探索したことの顔を立てて三重県再訪でございます。
 満開のトベラの花をバックにミカドアゲハを撮りたいなと数年前から狙っておりまして、昨シーズンとは違う新ポイントで粘ってみました。

160505_05.jpgshikiri105.jpg イメージ的にはなかなかえぇ線いってるんですが証拠写真どまり・・・ちと気温が高過ぎて撮影には不向きな1日でしたね。ここに吸蜜に訪れることが分かったので、来シーズン以降の宿題といたしましょう。

160505_12.jpgshikiri105.jpg こちらは羽化直の個体でしょうか。珍しく葉上にしばらく静止しておりましたので翅裏をじっくり撮りました。茂みの中に静止しておりまして翅裏全体は表現できませんでしたが赤斑が綺麗です。

 さて、午後になって・・・

160505_24.jpgshikiri105.jpg アスファルトの路上に口吻を伸ばすアオスジアゲハにレンズを向けてみると、ちらりと覗き見えたエサキ斑!こうなると、ミカドアゲハそっちのけでアオスジアゲハの追跡でございます。

160505_30.jpgshikiri105.jpg すばしっこいアオスジの翅表を撮るのは至難の業でございますが、ひたすら追跡していると、一瞬、蔓性植物の花で吸蜜し、なんとか翅表を上手く捉えることができました。

 ↑この個体、前翅中室のエサキ斑が3つに分離しておりまして、斑紋形成を考察するに非常に貴重な例だと考えております。私ね、これまで、エサキ斑は基本的には2つの青斑が発達融合して発現するものだと、過去の例(変異・異常型図鑑《アオスジアゲハ》参照)から考えておったのですが、3つの青斑が発現の源であると、考えを改めさせられました。これはきちんと紙媒体にも記録として報告しとかなあかんな・・・

 気がつくと、だいぶ日も傾いてきました。後はナガシと戯れて、伊勢うどんを買って帰ることにいたしましょう。
posted by kenken(管理人) at 20:10| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月07日

視線を感じた異常型(2016年5月3日)

 この日は午後からお天気崩れるとの予報でしたが、今後の撮影に備えて、早朝から三重県内で撮影ポイントを探索いたしておりました。午後になると雲が出て風が強くなり、早々に引き上げようとしたところ、帰り間際に思いがけない成果がありました。

160503_15.jpgsikiri160.jpg160503_09.jpgshikiri105.jpg 草むらを飛ぶヒメウラナミジャノメから、なぜか視線を感じたのでカメラを向けてみると、前翅裏面の眼状紋が左右対称の異常型でございました。視線の正体はこれだったようです。翅表も撮ってみましたが特に異常はありません。

 千載一遇の異常型!探索モードから撮影モードに切り替えて、全ての翅表と(特に)翅裏を入念に撮影しておきましょう。

160503_28.jpgshikiri105.jpg この個体、混飛していた他の個体と違って、なぜか樹上に上がるんですわ。習性も違うのか?崖っぷちのカエデの葉上に静止してくれましたが、暗くて風が強く、足場も悪いので、結構撮るのに苦労しました。

160503_29.jpgshikiri105.jpg 右翅裏もきちんと撮らな・・・と思っていると、幸いにも強い風にあおられて逆方向を向いてくれました。風が止むのを待って撮影です。こいつ、ベニヒカゲの血を引きし個体?普通種でもあなどれません。

 10年以上前になりますが、同じような異常型を奈良県吉野郡で撮った記憶があります。いずれ、昔の画像を探してみましょう。
posted by kenken(管理人) at 08:23| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年05月04日

我蝶撮影開幕(2016年5月1日)

 G.W.前半は家族で温泉旅行などして英気を養っておりました。結局、4月は蝶にカメラを向けることなく、5月1日、近場の滋賀県で蝶撮影開幕でございます。それにしても今シーズンは春の進行が早いですなぁ〜

160501_01.jpgshikiri105.jpg 今シーズンの初蝶はミヤマセセリ。そこそこ新鮮な個体で、ルリタテハとテリ争いっぽい飛翔しておりましたね。最近見かけなくなった蝶ですし、カメラの性能チェックも兼ねて、丁ねいに撮影いたしました。

160501_03.jpgshikiri105.jpg トチノキの自生する山間部。やや擦れたスギタニルリシジミが開翅ではなく、珍しく傾斜日光浴しておりました。一度は本種をメインに撮らなあかんなぁ〜と思いながら、もう何年も経っているような・・・

160501_46.jpgshikiri105.jpg 昼前、早朝に見計らって「用を足しておいた」地点に戻ると、思惑どおりミヤマカラスアゲハが吸水に来ておりました。前の個体は尾状突起が欠けてましたので、後の個体で隠して撮影しております。

160501_12.jpgshikiri105.jpg160501_06.jpgshikiri105.jpg 春型のミヤマカラスは綺麗でおますなぁ〜この日の最も美形な個体はこれ。2枚とも同一個体でございます。

 たまにはこんな開幕のシーズンがあっても良いでしょう。
posted by kenken(管理人) at 16:30| Comment(10) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月23日

我蝶撮影未開幕(2016年4月23日)

 え〜、なんやかんやお仕事多忙なうちに、4月も下旬になってしまいました。
 4月に1度も更新ないのもイカンので、生きている証に更新でございます。

 それにしても来2017年4月入社の就職活動(新卒採用)、学生さんは(採用する側はさらに)大変ですな・・・ここ3年、毎年スケジュールが変わるし・・・
 選考開始は6月のハズなんですが・・・既に「○○社さんに決まったので・・・」とか言った学生さんの声もちらほら聞こえ始めています。

160417_081914.jpgshikiri105.jpg 「ふみ」はこの4月で3歳になりました。幸か不幸か、当家に「永久就職」したので、就職活動とは無縁で、ご覧のような、世の中を卓越したような表情もたまに拝ませてくれます。(笑)

100425_104401.jpgshikiri105.jpg 蝶の写真がないと寂しいので、古い写真から1枚蔵出ししておきますね。ヒメギフチョウ♀でございます。
 蝶と花の鮮度、構図も含め、このショット以上の写真を♂で撮りたいのですが、なかなかチャンスに恵まれません。今シーズンはもう時期遅れの感が・・・
(撮影:2010年4月25日 長野県)
posted by kenken(管理人) at 14:25| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする