2019年01月20日

最近のkenken−シルビア物語−

 「『シルビアシジミ』の和名は、学者さん(中原和郎氏)の娘の名に因む」ということは昔から知っておりましたが、シルビアシジミの発見と命名の経緯を克明に書き記した本が出版されたので、早速購入して読んでみました。

190120silvia.jpgshikiri105.jpg 著者の中村和夫氏は某大学を定年退職なさった後、縁あって本書を書かれたとのこと。大学勤務されていただけあって、資料、文献、事実の調査が半端なく、最後はシルビア嬢のお墓まで探索、発見されておられます。稀代の名著であると拝読いたしました。

 なお、著作中47頁に誤記がありましたので、正確に事実を伝えるべく、僭越ながら正誤表を書かせていただきます。2009年の事実を2014年発行の文献で確認されたので、誤記になったと推測されます。
正:「2009年に能登半島志賀町でシルビアシジミの生息が再確認された」
誤:「2014年に能登半島志賀町でシルビアシジミの生息が再確認された」
 
 この機会に、旧プロバイダーのブログサービス撤退により画像消失している2010年の過去記事を、バックアップから画像を復刻して以下に再掲載しておきましょう。

【北限のシルビアシジミ(2010年9月19〜20日)】
 本ブログにも時々ご登場下さるふ○み○さんが、昨2009年、石川県能登半島に生息する北限のシルビアシジミを17年ぶりに再発見されました。その素晴らしい探索能力と再発見の栄誉をあらためて称え、敬意を込めて、以下の記事を書かせていただきます。

190120_100919-2.jpgsikiri160.jpg  北限のシルビアシジミとその生息環境を写真に残しておくのは、生態写真に取り組む者の使命かと思い、石川県志賀町を訪れました。
 日本海を背景に岩場の下草上で交尾するシルビアシジミ。日本海らしい海と空の色が表現できました。前翅裏亜外縁の黒点列、1番上が内側にずれ、上から3番目が横長になるというのが、北限のシルビアシジミの特徴でしょう。

190120_100919-1.jpgshikiri105.jpg 海辺のちょっとした草付きに自生するミヤコグサに産卵するシルビアシジミ。雨粒がぱらつくお天気で、実際の雰囲気を再現しています。右上が水平線ですが、こういう写真では水平に表現することに苦心させられます。訪問初日の午前中にこれらの写真を撮影後、ふ○み○さんのような探索能力はありませんが、輪島市の探索へと向かいました。

190120_100919-3.jpgshikiri105.jpg190120_100919-4.jpgshikiri105.jpg 「広角ばかりじゃなく、100mm Macroでの描写はないんかい!」って声が聞こえてきそうなので、Macro画像を2枚追加しておきましょう。北限のシルビアシジミがどんなお顔をしているのか、その傾向が少しでも分かるように、4写真5個体、全て別個体でございますよ
posted by kenken(管理人) at 22:23| Comment(6) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まいど、でございます。

実は「斜めの会」の前座飲み会の席上、こんな本が出てるけど、誤記があるので著者さんへ連絡したいとY先輩から言われました。
「紙のメディアに発表したものがあるなら、スキャンして送ってほしい」ということで、フィールドサロン誌の該当ページを添付ファイルで翌日に送信しました。

このファイルがY先輩経由で著者さんにも送られ、早速、お詫びと謹呈本1冊が郵送されてきました。

ご丁寧な対応に、かえって恐縮しております。
Posted by ふしみや at 2019年01月21日 08:51

ふしみやはん
 まいど、コメントおおきにです。
 おおっ、そうでしたかっ!
 早速、Y先輩経由でご連絡済みとは、安心いたしました。
 また、有り難うございます。

 実は、昨日1月20日に本書を読破した際に誤記に気づきました。
 拝読するに、事実を非常に大切に扱われる著者の思いを感じ取ったので、「誤記あることをお伝えしたほうがえぇなぁ〜」「連絡先が分からんので、出版社経由で連絡しようか」と手段を考え始めていたところでございました。
 なお、著者の方が参考にされた2014年の文献は、フィールドサロン誌の当該ページを参考文献として、きちんと紐付けしてありますので、ご安心ください。
 そうかぁ〜、鉄板焼きの席上では、国内のカラスアゲハの話題の他に、上記のようなことも話されておられたんですね。それもすぐご近所で。
Posted by kenken(管理人) at 2019年01月21日 09:16

誤記の連絡、流石でございます。
・・・私なんかゴキ・チェックで精一杯(笑)

懐かしい記事が再掲されていて楽しく拝見しました。

例の文献が届きました。
いつもながら、お気遣い頂きまして喜んでおります。
じっくりと拝読させて頂きますね。
Posted by Rhetenor at 2019年01月22日 09:56

Rhetenorさん
 まいど、コメントおおきにです。
> ゴキ・チェックで精一杯
→ワロタ

2009年、能登半島での再発見、もう10年前なんですねぇ〜
バックアップから画像復旧しながら、私も大変懐かしく感じました。
(↑上の貴名クリックすると当時の記事にリンクしてて感激!)

例の文献の安着連絡、有り難うございます。
インターネット検索の時代ですが、紙媒体にきちんと残すことが、やはり基本で重要だなと再認識しております。
Posted by kenken(管理人) at 2019年01月22日 10:40

そんな本がありましたか。私も購入してみます。すでに別の似たような本を持っておりまして、タイトルは「シルビアシジミ 発見物語」(フェントン先生と栃木の蝶)です。内容は中原先生よりもフェントン先生に重点がおかれていますが明治に乗合馬車で宇都宮に向かった様子など、当時に思いを馳せることが出来ます。
Posted by clossiana at 2019年01月24日 13:49

clossianaさん
 まいど、コメントおおきにです。
 本書の構成は以下のとおりで、やはりフェントン氏について最も多く書かれていますが、中原和郎氏についても詳しく書かれております。最終章の墓の発見に至っては2016年の渡米時の記録だったりします。
 第1章:フェントン 来日、東北採集旅行、北海道採集旅行 60頁
 第2章:中原和郎 40頁
 第3章:戦後の再発見 8頁
 第4章:シルビア嬢の墓 12頁

 ご一読の価値ありかと存じます。
Posted by kenken(管理人) at 2019年01月24日 20:47
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