2011年05月08日

ヒメギフチョウ(その2)(2011年5月4日)

 ヒメギフチョウに出逢うには、自宅から約5時間かかります。「ヒメギフのこんな絵が撮りたい」という思いよりは、「ヒメギフと同じ空間を共有して心を癒したい」という思いで訪れているというのが本当のところでしょうか。産卵、吸蜜と撮影できたので、ちょっとひと休みです。

110504-06.jpg こんな感じで、カタクリの絨毯の中に身を置いて晴天のもと、何をするでもなくボーっとヒメギフを見ながら過ごしていると、ほっこりします。カタクリの花は、カメラを地面に置くぐらいの位置から水平に撮ると、「びっしり咲いている感」が表現できるように思います。

110504-10.jpg たまには花マクロ画像も撮ってみようということで白花カタクリで挑戦してみましたが、う〜ん・・・こういう写真はどう撮ればいいのでしょうね・・・まったくアウトプットイメージが湧いてきません。花撮影のセンスはないようですわ。

 ひと休み後、再び歩き回り始め、前出とは別の♀を追いかけていると産卵を始めました。

110504-07.jpg 300mmで確認してみると、後翅の赤斑が鮮明で、赤城山にいるのかと錯覚させるような別嬪な個体です。この地では後翅の赤斑のバリエーションが豊富です。

 現地でお目にかかったF先輩、kmkurobeさん、fanseabさんは、この産卵シーンを熱心に撮影されていましたが、私は、「産卵」という生態よりも、「MAX赤上がり」という形態のほうに関心が移り、産卵後に見られる「休憩シーン」で赤斑を表現しようと遠めから300mmを構えて見守っておりました。

110504-08.jpg で、お待ちかね、お決まりの産卵後の休憩シーンです。カタクリの葉上にいい感じで静止して開翅してくれました。「MAX赤上がり」でしょう。もう少しフラットに撮りたかったのですが、この個体、結構敏感で、小休止の後、樹林内へと消えてしまいました。この画像は、ちょっと大きめのサイズ(1200×800)でUPしておきますね。

110504-09.jpg その後、この♀に再会しようと1時間ほど探索して撮ったのがこの1枚。残念ながらすぐに飛ばれてしまい、(写真左下の蜘蛛が邪魔しよった・・・)その後はとうとうお目にかかれませんでした。

 午後は思いのほか気温が上がらず、しばらくして撤収することにしました。お天気良いようなので、このまま車中泊で信州に居残りです。翌5/5はどうしよう・・・この赤上がり♀の吸蜜シーンを狙うべきか、他に転戦すべきか・・・【続く】
posted by kenken(管理人) at 17:12| Comment(20) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
好きなことで気分転換できてなによりでした。
私も週末だけは各週で休みをもらえそうなので、どうにか切り抜けられると思っています。平日は地獄ですが。
赤城のヒメギフとほぼ同じですね。昔から白馬にも居たのでしょうか?
最近、考えることなく放蝶されるので油断できません。
Posted by maeda at 2011年05月08日 17:18
maedaさん
 お疲れ様です。コメントおおきにです。
 こちら、ようやく連チャンでフィールドに出れました。ちょっぴり仕事一段落ですが、職場は、夏以降1人産休で抜けるので、のっぴきならない状況になることが分かっていてどうしたものか・・・
 この地のヒメギフ、後翅赤斑のバリエーションは昔から豊富ですので、ご心配には及びません。赤城の個体は一定して赤いのばかりですが。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月08日 18:39
私の場合、花の写真は特徴をしっかり捉えることが基本となります。その為に「お前の撮る写真、きれいやないな!」と言われます。でも、基本にこだわると、やがて花の美しさが見えてくることもあります。カタクリの場合は花弁内側基部の暗紫色の斑紋、花弁の微妙な透明感、葉と花とのコンビネーションからくる安定感でしょうか。ただ、これらを写しこみ作品とするには時間がかかり、1度のチャンスでは撮れないと思います。
Posted by 久保田 at 2011年05月08日 18:52
久保田さん
 ほぉ〜なるほどねぇ〜
 やはり、花の美しさに感受性がないと撮れませんね。
 私の場合、花は「蝶の吸蜜源」と見てしまっているので、その真の美しさが見えていないんだぁ!
 考えてみると、花の場合は動かないので、この写真で言えば、写真左下の葉上にある枯れ枝の切れ端みたいなのは取り除いておくべきでしたね。
 次回お目にかかった際には、花の美しさの引き出し方、是非ご指南くださいませ。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月08日 19:32
この個体きれいでしたね。実は栗田氏の「信州の蝶」の松本産の写真はそこそこの赤上がりでした。やはり色々なところで確立はともかく発生しているのですね。
南アルプスのはイマイチ普通のタイプばかりのような気がしています。
Posted by kmkurobe at 2011年05月08日 19:42
kmkurobeさん
 この赤上がり個体は、過去にこの地で見たことある個体の中でMAXだと感じております。信州は、赤斑のバリエーションがピンキリで面白いですね。

 皆さん、産卵撮影に熱心でしたが、既に産卵シーンを撮り終えていた私は、後翅表の撮影に全力投球しようと見守っておりました。貴兄の産卵後休止の同一シーン、明るく赤が表現できていてえぇカットですなぁ〜
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月08日 20:01
今年も蝶仲間とヒメギフ行かれましたか。さぞかし楽しかったことと思います。素晴らしい写真ばかりですよ。上翅の先端が少し内側に曲がったヒメギフが結構いたようですね。興味深いです。
Posted by ノゾピー at 2011年05月08日 22:31
思った以上に赤上がりが激しい個体でした。
ここまでくるとあでやかという形容詞がぴったんこです。

ヒメギフは、どちらかと言うと、ギフに比べりゃと言うことでは可憐で清楚ってイメージですが、中にはこういう別嬪さんも居るんですね。

東北でも、山形や宮城でもここまでではないですが、赤上がりの個体が散見されるようです。もともとの血筋なのでしょうね。しかし、この個体はお見事と言うしか無いです。

まさに無欲の勝利でしょうか。これまでの経験や自然との向き合い方の総決算だと思います。ふらっと行っても出会えるものではないと思います。エエ仕事、されてますねえ。
Posted by カトカラおんつぁん at 2011年05月08日 22:44
おお〜っ!素晴らしい個体ですね。


華やかさをここまで見事に表現されておられるのは、
感動モンです。
Posted by Rhetenor at 2011年05月08日 23:01
先日はお疲れ様でした。
現地の宴会もとい情報交換会で拝見しましたが、本当に別嬪さんですね。
翌日私もしつこく探しましたが、振られてしましました(^^;
Posted by thecla at 2011年05月08日 23:31
kontyさんの撮影したヒメギフも赤いですが、こちらも綺麗な赤上がりですね。
僕も産卵の撮影を優先してしまいそうですが、こういう特徴的な個体をしっかり写すには産卵後の休憩が適しているのですね。
Posted by BANYAN at 2011年05月09日 11:16
ノゾピーさん
 コメント、おおきにです。
 実は、誰と約束したわけでもなく単独行なのですが、ナゼか多くの方々と遭遇しました。

 ちなみに、3日間で、F先輩、fanseabさん、kmkurobeさん、S師匠、SAさん、theclaさん、TAさん、Oさん、Iさん、T0さん、Aさんってところです。T0さんは、先日、貴兄と奈良ギフご一緒されてましたよね。夜は、車中泊なので徒歩圏内にお泊りの方々と一献です。(笑)

 この地のヒメギフは、私にはギフの血がかなり混じっているように感じられます。実際、たまにギフも見ますし。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月09日 19:10
カトカラおんつぁんさん
 ですやろっ!
 私の浅い経験の中では、この赤上がりはMAXでした。

 あでやか・・・そうそう、その形容動詞がぴったりきますね。アデスガタヒメギフと呼べばぴったりかも。(小泉今日子の聴きすぎかな♪)この赤上がりには、ひと目見て「恋」をしました。
 信州のヒメギフは、赤上がりのバリエーションは豊富で、前出の個体なんぞはほとんど赤上がりもなく「清楚」ですね。

 もうヒメギフの撮影は「卒業」しても良いのかもしれませんが、都会を離れてのんびりしたいという思いで気楽に訪れているのが結果的に良いようですわ。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月09日 19:11
Rhetenorさん
 まいどです。
 例のキマリンの「MAX青」の表現を拝借して、「MAX赤」と表現してみましたが、これマジで赤かったですわ。私の浅い経験の中ではMAXです。
 300mmで産卵シーンをのぞいた瞬間に濃い赤斑が目に入り、その瞬間に「生態写真屋」から「形態写真屋」に変身しました。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月09日 19:13
theclaさん
 情報交換会、有り難うございました。
 今回、特に約束したわけでもないのに多くの方々と毎日情報交換できて幸せな撮影行でした。
 それにしても、「大雪渓」は美味かった。

 これ、まさに別嬪と呼ぶのにふさわしい個体でしょう。ん?まさにべっぴん・・・theclaさんには通じるかな・・・引退前、府中牝特GV、阪神牝特GUをいずれも最後方待機からG前強襲で差し切り勝ちしたサマニベッピンは名牝でした。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月09日 19:16
BANYANさん
 はい、kontyさんのページも拝見していますよ。あっ、それから、虫林さんのページでは、赤上がりの比較写真があったりしますね。バリエーション豊富です。

 観察していると、ヒメギフ♀、産卵後は、「あぁ疲れた」って感じで、開翅静止して小休憩する確率が極めて高いです。そして、その後、吸蜜することも多いです。産卵はきっとパワーを使うのでしょう。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月09日 19:21
ヒメギフの産卵を前に落ち着いては見ていられませんが(いつまでたっても卒業できません)、確かに安曇野周辺のヒメギフは赤紋が発達している個体が多いですね。
八ヶ岳のヒメギフはあまり赤上がりはいないように思います。
Posted by ダンダラ at 2011年05月10日 15:04
ダンダラさん
 まいどです。この日は既に何度も産卵シーンに出くわしていたので、形態写真屋に変身しました。
 確かに、八ヶ岳周辺のヒメギフはあっさりした清楚な個体が多いですね。この地はギフとの混生地でもあり、いろんな遺伝子が入っていてバリエーション豊かなのかもしれません。あっ、そういえば、以前に雑交らしき個体を撮っておられましたよね。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月10日 17:06
「ヒメギフと同じ空間を共有して心を癒したい」という気持ちは良く理解できます。僕はknkenさんたちが訪れた前日に同所で撮影しましたが、産卵シーンまで撮影する余裕はありませんでした。さすがですね。
Posted by 虫林 at 2011年05月11日 00:27
虫林さん
 コメント、おおきにです。
 貴ブログ、もちろん拝見していますので、前日にお越しになったこと、存じておりますよ。

 ↑上のBANYANさんへのレスにも書きましたが、貴兄の赤上がりの3パターンの比較写真、とても参考になりました。有り難うございます。
 そのうち、どこかでばったりお目にかかること、楽しみにしています。
Posted by kenken(管理人) at 2011年05月11日 07:38
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