2010年09月28日

北限のシルビアシジミ(2010年9月19〜20日(その2))

 9/19、午前中で石川県志賀町での撮影は切り上げて、9/19午後〜9/20午前と石川県輪島市でシルビアシジミを探索してみました。
 輪島市でのシルビアシジミの正式記録はまだ発表されていないと思いますが、某氏が輪島市で生息確認していると知人を通じて聞いていたので、地図上で適当に目星をつけて探索してみると、勘良く生息を確認することができました。

100928-n1.jpg 実際にシルビアシジミが生息している環境の写真をUPしておきましょう。「ここはどこや?」ではなく、「こんな生息環境なんや!」って観点から見ていただきたいので、ちょっと写真に細工してあります。とてもたどりつけない海辺の90度近い断崖絶壁にもミヤコグサが生えていてシルビアシジミが生息しております。

100928-n2.jpg 上の写真の海辺の断崖絶壁ですが、意外と植生は豊で、実際に近づいて写真撮影してみるとこんな感じて、ミヤコグサが点在しておりましてね、強風に耐えながらシルビアシジミが産卵しておりました。
 ブログ上にこのような写真を掲載しても、正式な記録とはなりません。正式記録は、どなたかにお任せしたいと思います。

100928-n3.jpg 海辺って、結構風が強く、産卵後、風に耐えながらミヤコグサにしがみついている♀です。上の写真と同一個体です。いわゆる「海ビア写真」の出来・不出来は、その日の天候、特に、風の強弱に大いに左右されるとつくづく思い知らされる撮影行でした。

100928-n5.jpg こんな海辺の断崖絶壁にも、きっちりカタバミは自生していましてね、ヤマトシジミも混飛しております。ミヤコグサの花は少なく、カタバミを訪花したシルビアの写真を撮っておりました。

100928-n4.jpg 風の強い海辺の断崖絶壁でしたが、一瞬の晴れ間に風がないだなかで、♀が開翅してくれました。この時期でこんな「青さ」ですわ。
 「輪島市内で開翅するシルビアシジミ♀」なんて、なかなかネット上で検索してもお目にかかれない画像だと思いますよ。じっくりご覧下さいな。【続く】
posted by kenken(管理人) at 22:22| Comment(20) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい!!
じっくり拝見させていただきました。
しかし、こんな斜面で撮影するなんて、
命がけのようですね。
Posted by T-urago at 2010年09月28日 22:45
T-uragoさん
 うわをっ、UPしたと思ったら、もうコメント入ってるし・・・有り難うございます。
 17年ぶりに再発見された北限のシルビアシジミ、そりゃ、こんな環境やったら、普通の感覚では探しませんわなぁ〜って生息環境です。
 海辺の岩場を歩くと、普段使わない筋肉を使うので、妙なところが筋肉痛になる撮影行でしたわ。晴れているとまだマシですが、雨で岩が濡れていると、マジで命がけですわ。
Posted by kenken(管理人) at 2010年09月28日 23:02
噂の能登半島ビア、写真で紹介していただき感謝です。
ちょっと前に別のほうで、この話を読みましたが、さっそく出かけて、命がけの撮影に敬服です。

Posted by カトカラおんつぁん at 2010年09月28日 23:19
カトカラおんつぁんさん
 まいど、コメント、おおきにです。
 皆さんにご覧いただこうと、敢えて、環境写真もUPです。今回、いろいろ探索してみましたが、とても人間の行けないような斜面でも発生していることが容易に推測でき、採集圧でいなくなることは、まずあり得ないと考えます。
Posted by kenken(管理人) at 2010年09月28日 23:29
以前、ふ○み○さんのサイトで、急峻な崖地のカライトソウ食いの山ゴマ探索記事を拝見して感銘を受けたことがあります。この崖地の探索も確かに相当勇気が要りますね。

もしも綺麗なド完品の海ビア交尾個体が出現して崖地に舞い降りたら・・・・

あぁ、考えただけでもゾッとします(笑)
風と被写体ブレの勝負、よく理解できます。
お疲れ様でした。
Posted by fanseab at 2010年09月28日 23:42
fanseabさん
 山ゴマ・ファイト!ってやつですね。あれ、読んでいるだけで足がガクガクしたりします。(笑)
 前出の交尾個体、これも結構な岩場でしてね、最後も強風にあおられて、交尾したままどこかへ吹き流されてしまいました。
 とにかく、海ビア、ずばり書きますと、撮影の最大の難的は強風ですわ。これではとても撮影にならんな・・・って、見ているだけの時間が結構ありました。いわゆる一瞬の「凪」の間の勝負ですわ。
Posted by kenken(管理人) at 2010年09月29日 00:00
おお、(分家)すごいぞすごいぞ!
う〜む・・・こりゃ凄いところに生息してるのですねぇ・・・。
環境を含めた貴重な生態画像・・・
こりゃええもん見させていただきました〜。
Posted by nomusan at 2010年09月29日 06:29
 能登半島は今年クロコムラサキを見に行く予定でした。しかし、実現できず来年になりました。ミヤコグサは花が咲いていないと遠くからだと見つからないので、クロコムラサキの発生時期との兼ねあいを調べなければと思います。6月中旬なら福井まで下がってヒサマツも撮りたい! この冬の撮影計画の楽しみが増えました。
Posted by 久保田 at 2010年09月29日 07:14
nomusanさん
 ここ、おるやろけど、行けんわなぁ〜って環境は結構ありますね。あらためて、何度も、ふしみやさんの探索力に感心するばかりですわ。
 波の音を聞きながらの撮影・・・クロツみたいな感じかな。
Posted by kenken(管理人) at 2010年09月29日 07:28
久保田さん
 能登半島は、隔離された個体群で、クロコムラサキ率は高いようですね。クロコの親がいる時期ならば、シルビアは結構だらだら発生なので、飛んでいるんじゃないでしょうか。
 ミヤコグサは気まぐれで、いつ頃が花の適期かは、よく分かりませんねぇ。
Posted by kenken(管理人) at 2010年09月29日 07:33
おお〜、素晴らしい画像ですねぇ。

この地域の♀、青がどの位まで広がるのか?
とぉ〜っても、気になります。


ちなみに、私も♀開翅画像をゲット出来ましたよ。
喜んでいたのですが、画像を比較すると・・・(汗)。
Posted by Rhetenor at 2010年09月29日 12:13
Rhetenorさん
 まいどです。そうやねぇ〜理論的には、もっと青♀が出るハズですが、場所が場所やし、個体群も独特なので、検証が必要ですねぇ。
 2日間で、開翅の撮影チャンスはほんの数秒でした。
 なんの、貴兄の開翅も、きっと「記録写真」としてはGOODなのではないでしょうか。それにしても海ビアは、風が撮影の難敵ですわ。貴兄もきっとそれを実感されたのでは。
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2010年09月29日 12:48
確かに海ビアは、“風が撮影の難敵”ですね。

翅を閉じるだけでなく、縮かめて草にしがみつくし、
その草が揺れまくり、ピントが合わないし、
ちょっと驚かすと、飛んで、飛ばされ何処かへ消えるし、

でも、エエ環境でした。
周りから見え難い場所だと、楽園に思えたりしました。
Posted by Rhetenor at 2010年09月29日 15:11
Rhetenorさん
 そうそう、海辺の断崖って、強風だと蝶が吹き上がるんですわ・・・潮風にちぎれて・・・って感じですね。なんだか、Yumingの歌みたいですが。
 日本海の波の音を聞きながらの撮影、ロマンもあって、シチュエーションも最高ですね。
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2010年09月29日 17:20
凄い環境ですね。
海水に強い種なのでしょうね、クロツと同じで。
シルビアの生息状況が分からないので何とも言えませんが、今や貴重な種になっているのでしょうか?
Posted by maeda at 2010年09月30日 06:07
maedaさん
 九州では海辺のクロツと近いところに生息するシルビア、きっと海水にも強いのでしょう。北限のシルビアの生息地には、タイトゴメも自生していました。
 シルビアは絶滅危惧T類で、全国的に見ると生息地の減少率が大ということで、過去はいろいろなところに生息していたものの、現在の生息地は非常に局地的になってしまったということです。
 ここ、北限のシルビアは、まずいなくなることはないでしょう。人間の行けないような場所に薄く広く生息しております。
Posted by kenken(管理人) at 2010年09月30日 07:22
蝶自体の珍しさだけでなく、極限の環境に生きるシルビアシジミ、興味をもって拝見しました。
確かにすごい環境ですね。
ただ、その環境ゆえに絶滅の恐れが少ないのは高山蝶と似ていますね。
なんでもない環境にいるシルビアも大切にしないと、と改めて思います。
今年はまだシルビアを撮っていないんですよね。
Posted by ダンダラ at 2010年09月30日 10:30
ダンダラさん
 関西弁?一言でいうと、「えげつない環境」ですわ。こんなところには、普通、蝶屋さんは行きませんね。なんせ、すぐ横で「海釣り」してたりするんですから。
 田圃の土手に生息する「土手ビア」は、環境変化の波を受けやすいですが、この「海ビア」は環境変化は少ないでしょうし、ゆっくりでしょう。
 「撮り屋」として、環境を含めてシルビアを撮影しましたが、大半の写真は、あまりに環境があらわに写って場所が特定できそうなので、ここへにはUPできませんわぁ。
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2010年09月30日 12:17
学生の頃に能登半島をぐるっと回ったのを思い出しました。
当時は全く蝶に関心がなかったのですが、なんとなく環境が想像できます。
アップできない写真も機会があれば拝見させていただきたいですね。
Posted by BANYAN at 2010年10月04日 17:02
BANYANさん
 ほぉ〜能登半島周遊済みとな。独特の雰囲気のある場所ですよね。
 ひたすら海に近い、あの雰囲気です。ここのシルビアは過酷な環境に生息しております。
 ば〜んと生息環境を写し込んだ写真、またオフ会なんかでご披露したいと思います。そのうち、また、東京で、皆さんの集まりないのかなぁ〜
Posted by kenken(管理人) at 2010年10月04日 20:32
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