この時期、木曽路といえば、チャマダラセセリ夏型を連想しますが、昨年で撮影は「
卒業」しておりまして、メインターゲットではありません。
この日のメインターゲット、実は、ヤマキチョウでありました。前日にヒメシロチョウの翅表をいとも簡単にゲットしたので、ヤマキチョウもその生態をじっくり観察して翅表ゲットしてやろうともくろんでおりましたが、さっぱり出逢いませんでした。(涙)
で、今後の撮影に備えて、いろいろ探索しながら、こんな蝶を追いかけておりました。

実は、狙っておりましたウラギンスヒョウモンの♀。北海道では、まだまだたくさん飛んでおるようですが、最近、地元では減っておりましてねぇ〜きちんと撮っておきたいんですわ。まずは、オオウラギンスジとの違いである前翅裏の白斑列を確認すべく証拠写真です。

いきなり180度超の大開翅です。この日は、まったくV字開翅してくれませず、お気に入りの「翅表と翅裏を同時に」は撮れないまま、樹上へ消えました。その後、探索しましたが、出逢えませんねぇ〜


午後になって、いろいろ探索してみると、いるもんですねぇ〜黒いホシミスジ。一瞬、でかいフタスジやなぁと思いました。過去に生で見たホシミスジの中でも「最黒」のレベルでした。

実際に、フタスジも混飛してまして、念のために、きちんと同一個体の翅裏も撮っておきました。ホシミスジとフタスジの自然雑交ってなこともありうりますもんね。
あと、「セセリの撮り方シリーズ」でのヘリグチャバネセセリとツマジロヒメウラナミジャノメを次回「その3」に掲載予定です。
「ん?ツマジロヒメウラナミジャノメって、うだらような暑さで書き間違えとるんとちゃうんか」と突っ込みが入りそうですが、おったんですわ、ツマジロヒメウラナミジャノメ。(笑)<続く>
posted by kenken(管理人) at 12:15|
Comment(10)
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蝶
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以前、紀伊半島タイプ程度の
黒っぽいホシミスジを、
木曽路で採ったような記憶が有りますが、
ここまで黒いのは、見た事がないです。
フタスジとの自然雑交の可能性も視野に入れて、
翅裏も撮っておられるのには、頭が下がる思いです。
ツマジロヒメウラナミジャノメって、
どんな個体なのか?・・・楽しみですぅ。
「卒業」することが出来ず
毎年同じ蝶追っかけています。
夏チャマ今年も豊作でした。
しかしこちらでホシミスジは
産地が限られ珍です。
半開翅で表と裏写しこみ
しかも半逆光
最後のショット痺れます。
宮城のホシミスジは住宅地や人家のそばのユキヤナギで見られるようですが、県北なので採集に行ってません。
フタスジの雑交、オモロイ話だと思います。
これ、黒いでしょう。私も、紀伊半島で黒いホシミスジをたくさん撮影していますが、この個体のほうが黒いですね。
パッと見て、ホンマにホシミスジやろな・・・って、疑い始めましてね、翅裏もきちんと撮りました。でも、やっぱりホシミスジのようです。
ツマジロヒメ、大したもんではありませんが、またUPしますね。呼称に区切りを入れると、ツマジロ・ヒメウラナミジャノメです。
「卒業」とは「義務からの解放」の意味で、まったく狙わない訳ではありませんが、ハードに探索までしては撮らないって感じです。
このホシミスジ、マジで黒かったですわ。すぐ近くをフタスジも飛んでいましてね、念のために翅裏を撮ろうとしたところ、すぐに開翅するので見上げるように空を向かってストロボ焚いて撮りました。
最初ね、でかいフタスジおるなぁ〜って思ったんですが、静止したのを見ると、どうもホシミスジのようなので、驚きました。おっしゃるとおり後翅の白線が消えかけていて、紀伊半島(奈良県)でみた個体よりも黒かったですね。
フタスジとはハンドペアリングは可能ですよね。自然界での雑交はどうだったかなぁ〜私の記憶には記録はありませんが、可能性はありますもんね。
別件ですが、山梨県の北杜市で「たわけ!」型・管理人様命名(関西型と関東型の中間タイプ)に近いダイミョウセセリを撮影しました。
実は、ホシミスジ、いろいろ地域変異があるんですよ。
まずは、通常のホシミスジは多化性ですが、1化のホシミスジがおりまして、それが結構黒い個体だったりするんです。亜種も3つくらいに分かれていたんじゃないかな・・・まだ議論途上であります。私もね、それがあるので、各地で、ホシミスジは見つけると追いかけて撮りますし、ホシミスジをメインに撮影に出ることもありました。
山梨県で「たわけ!」型ですか。後翅表面に微妙に白斑がある感じですかな。
チラ見したときは奥只見のフタスジかと思いました。
ホシミスジは各地で多少変異があって面白そうです。
残念ながらこちらにおりませんが。
そう、私もね、最初飛んでいるのを見たときは、でっかいフタスジおるもんやなぁ〜なんて見てましたが、良く見るとホシミスジのようで・・・ほんでもって、疑り深く、翅裏も撮ってみました。
そちらでは、こいつの代わりに例の白いフタスジ君ですね。