この土・日、実は、某地で某蝶の探索を企てていましたが、あまりの暑さにヤル気を失くしてパス。涼しげな高標高地域へ避暑がてらの撮影に出かけることにしました。
訪れたのは、安曇野のヒメシロチョウ。実は、背景が緑の夏の写真を撮るのは初めてで、以前から狙っておりました。結構探索に手間取りましたが、ようやく好撮影地にたどり着きました。

まずは基本に忠実に、吸蜜シーンで翅裏をフラットに「純白」を表現してみました。いつも「色つきの蝶」ばかり撮っていますが、モノ・トーンの蝶もえぇですなぁ〜自然光です。
ヒメシロは開翅して静止することはありません。しかし、夏型を観察・撮影して初めて気づいたのですが、訪花してから吸蜜姿勢を決めるまでのほんの僅かの間にパタパタと翅を開閉します。これなら翅表も撮影できそうです。


実際に吸蜜姿勢決定までのパタパタ開閉翅を連写すると、なかなか良い感じで翅表を表現することができました。特に、右の写真は、私好みの「翅表と翅裏を同時に表現」できたお気に入りの1枚です。

やがて、1頭の♀を3頭の♂が追飛するというシーンに巡りあったので、飛翔を狙ってみました。うん、これもなかなか面白い写真ですね。翅表も撮れるし。

そうこうするうちに、1♂1♀(当たり前か)の交尾が成立し、残りの2♂はあきらめて飛び去りました。じっくりと交尾シーンで「純白」を表現です。緑と白黒だけの写真、いかがですかな、えぇもんです。

上の写真とまったく同じ交尾シーン、コンデジで広角表現すると、こんな感じです。
ヒメシロ撮影は午前中で切り上げ、午後は、今後の撮影行に備えて探索をかけた後、蕎麦&温泉してから木曽路へ移動しました。<続く>
posted by kenken(管理人) at 00:48|
Comment(27)
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蝶
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今度挑戦してみ〜よおっと。
ムモンの探索ですとな、そりゃ凄いね。まずは、アリ探しからといったところでしょうか。ヒメシロ、意外とカラスノエンドウとかクサフジ類で発生しているとか。
ゴマ、ミヤカラシ、共に暑そうなイメージの蝶ですねぇ〜
お疲れ様でした。しかし、蝶は見つからなくても、探索している瞬間が一番楽しくて充実した日ではなかったでしょうか。
阪神は夏バテでしょうか。今日は広島戦だったかな。
夏型は、意外と翅表撮影のチャンスがありましたよ。
春型は、飛んでるか、静止かのいずれかで、パタパタ閉開翅はなかったような。
コンデジだとちょっと難しいかもですが、是非チャレンジしてみて下さいな。
近いうちにチャンスがあると思うので、吸蜜前を狙ってみます。
求愛は何度か観察していますが、交尾は未撮影です。マクロも広角も素晴らしいですね。
木曽路の蝶は元気でしたか?明日あたり行くかもしれません。
ヒメシロ、夏に生息地を訪れたのは初めてで、いろいろと観察できて、私には新しい発見でした。吸蜜の始まった瞬間を見てみて下さいな。
交尾は珍しいのですかねぇ〜追飛していて、あっと言う間に成立しました。
翌8/8は、早朝から探索主体で木曽路を流してみましたが、「蝶影は薄い」というのが率直な印象でした。時期の問題もあるのかもしれませんが。まあ、案ずるよりは行くが易しでしょう。
ヒメシロ、何年か前に隣県にお邪魔して、ヒメシロとの対面を果たせました。宮城ではもう絶滅に近いんです。岩手県境に行けば、見られるとのことですが、車で下道を延々と何時間も走らないといけないのです。
大きな川の支流にかかった橋のたもとの狭い一角で飛んでいたヒメシロは、向かい合って触角をスリスリさせていたのが、とってもかわいらしかったです。撮影もしたのですが、すぐにここにアップできないのが情けない。
私的には興奮の極みであります・・・・・うらやましい・・・
ばたばたは雌の場合交尾拒否の時よく観察できますので、雌の場合は比較的撮影しやすいように思います。
発生地が静かになったら、小生も再訪してみます。
あの求愛シーンを。
私はエゾヒメシロでの経験しかありませんが、向き合ってお互いに触覚でふれあいますよね。
とってもかわいらしいです。今年も見たのに見とれすぎて、動画で撮れることを忘れていました。残念!
いいもの見せてもらったと同時にいいこと教えていただきました。
”翅表は飛翔のときくらいしか見れない”とか思い込んでいてはいけませんね
う〜ん、宮城も厳しい状況なんですね。広島は数年前に絶ってしまったようで、九州から、いきなり岐阜・長野あたりまで分布が飛んでしまう現状です。
食草が自生する環境は、ある程度人の手が入る必要のある草地が主ですもんね、なかなかそんな環境は厳しいような。
おっ、求愛シーン撮影ですかっ!この日は、あっと言う間の交尾でした。
土手のヒメシロ、けっこう数は多いのですが、なんせ草刈りが定期的にされているようで、この時も大型の機械が土手の道にどんと構えてました。
ただ、草を刈らないと、草ぼうぼうになってかえって消えてしまうことになるようです。
あっという間の交尾成立でしたか。あのシーンを見れたら絶対にシャッターチャンスだと思います。ほんとにほほえましいんですから。
あらら、なんだか地元の方にお褒めいただくと気恥ずかしいっす。(笑)
1♀3♂の追飛を追いかけていると、くんずほぐれつ状態になって、あっと言う間の交尾成立で、有名な求愛シーンは見れなかったんですよ。おそらく4枚目の写真、翅開いている♂の影で、瞬間的に求愛活動しているようですが。
この日、マイ師匠S氏にヒメシロ交尾の話をしたら、速攻で翌日に撮影に訪れ、「飛翔、交尾、産卵写真ゲット」ってメール来ましたよ。なんちゅう行動力!
それがね、見れなかったんですよ。上にも書いたように、4枚目の写真のあたりで、一瞬求愛してるハズなんですが・・・
1♀3♂の追飛を追いかけていたら、あっと言う間の交尾でした。次回狙いますね。
まいど、こんばんわぁ〜
春の撮影では、飛んでいるか閉翅しているかで、こりゃ飛翔の瞬間しか翅表は撮れないなと思ってました。でもね、背景が緑の夏のヒメシロ撮ろうと訪れたところ、意外な訪花〜吸蜜シーンでの閉開翅の事実を発見です。デジカメだとフィルム代かからないので、連写でうまく撮れました。是非、狙ってみて下さいな。
再度のご登場、有り難うございます!
やっぱし人為的な草地環境ですね。刈り過ぎるとあかんし・・・難しい環境です。
そう、3♂もいたので、クイック交尾って感じでしたよ。有名な求愛シーン、楽しみにとっておきます。
この白、その質感…。
ヒメシロってこんなに絵になる蝶だったのですね。
こんなにヒメシロの白を表現したカットは
いまだかつて出会ったことがありません。
ここまで表現できるとは…。
土曜はニアミス(ちょっと遠いけど)
だったようですね。
ご登場、有り難うございます。
はいなっ、よくぞお書きいただきました!オール・グリーンの背景でヒメシロの純白を表現すると、きっと美しいに違いないと、頑張ってみました。
ニアミスでしたね、まさかSG氏をゲットしていたとは・・・(笑)
シロチョウってついつい逆光で撮りたくなるのですが、このお写真を見て気が変わりそうになりました。(笑)
この盆、東に行くか西に行くか迷ってます。土日しか安くないんでしたよね。
深夜にコメント、おおきにです。
久しぶりに「純白」の表現をいろいろ試してみました。
これらの写真は、順光の自然光で、もっとも自然な色合いかと思います。逆行でストロボもありますが、「白過ぎる」って感じです。
お盆、南に行くってのはないのかな。しかし、どこに行っても混みますしねぇ〜
私のブログに鍵コメで住所を送ってくださいませ。
コメント、有り難うございます!
おおっ、それは、それはっ!
私信を貴ブログに鍵コメさせていただきますね。
認識不足でした。勉強が足りませんね。
1枚1枚のクォリティーの高さにこだわるkenkenさんらしい素晴らしい写真ですね。
コメント、有り難うございます。
そうなんです、実は、ヒメシロを確実にきちんと撮ろうとすると、長野というのが結論になりました。広島は絶滅、岐阜も厳しい状況だったりしますもんで。食草を含めて生息環境の維持できる地域はだんだん減ってますね。環境さえ残っていれば大丈夫なんですが・・・
「純白」をいかに表現するかを考えながらいろいろ試してみました。翅表の撮影タイミングに恵まれたのはラッキーでした。なんでも現場で観察してみるもんですね。
ご無沙汰いたしております。実は、ヒメシロ、そんな状況なんですよ。中国地方での絶滅は、ここ10年くらいのレベルの話です。栃木もですか・・・
生息地の微妙な環境維持がなかなか難いいようで、人為的に環境維持されていても、草の刈り過ぎとかもあるようです。
ん?宮城、もう1種類の蝶・・・あれですな。昨夏、一応撮影卒業したので、今回は、敢えてメインの撮影対象にはしていないんですよ。
夏型のヒメシロ、きちんと狙ってみると、なかなか面白い振舞いでした。翅表が撮れたのはとっても嬉しい。コメント、有り難うございます。私もこの蝶の魅力をうまく引き出せたと満足しています。