2009年11月03日

今シーズン最後?の遠征(2009年10月31日)

 週明けの11月2日には強い冬型の天気配置になるとのことで、10月31日は今シーズン最後?の成虫観察/撮影に和歌山県まで遠征してきました。この日は陽射しを肌に感じるくらいの快晴で高気温の1日でした。

 まずは、午前中早いめの時間帯、サツマシジミの開翅について、1つ前の記事で書いた仮説の検証です。

091031sa1.jpgshikiri105.jpg どうやら仮説は当たっているようですね。樹上生活者のサツマは、活動する前に樹上で開翅していました。この後、活発に飛翔し始め、地表近くに吸蜜や吸水に降りてくるようになると、飛び続けておりました。

 快晴・高気温では日中はサツマの開翅シーンは期待薄です。仮説も検証できたので、さっさと切り上げて、別の場所へ移動し、ルーミスシジミを探してみました。

091031lo1.jpgshikiri105.jpg 日光浴するならこんなところじゃないかなと探してみると、いました!照葉樹の葉上で、何かの分泌物に口吻を伸ばしていました。越冬中の栄養補給もきっとこうするんだろうなぁとじっくり観察しました。

091031lo2.jpgshikiri105.jpg この個体は、やがて、期待どおり、予想どおり、地表まで降りて日光浴開翅シーンを披露してくれました。お天気の条件さえ整えば、ルーミスの開翅は狙って撮れますが、深い渓谷なので、なかなかお天気がねぇ〜

091031lo3.jpgshikiri105.jpg091031lo4.jpgshikiri105.jpg こちらは上の2枚とは別個体です。一瞬しか降りてきてくれず、証拠写真程度ですが、むむむ・・・そういう個体に限ってコバルトブルーが大きくて綺麗な個体でした。

 陽が傾きだすと、それに従ってルーミスは明るい樹上へと帰っていきました。さっさと切り上げて、再び、サツマの撮影に移動です。

091031sa2.jpgshikiri105.jpg 快晴・高気温でも、陽が傾き出して気温が若干下がり始めた頃にはじっくり吸蜜してくれます。セイタカアワダチソウに純白の翅裏の組み合わせも魅力的ですね。他の虫達がアクセサリー代わりです。

091031sa3.jpgshikiri105.jpg 快晴の直射日光下でも、午後遅めで気温が下がり始めると、サツマ♂は開翅してくれました。その後、観察していると、この個体は樹上へと帰って行きました。新たな仮説「快晴時は、活動終了直前に低い位置で開翅してから樹上へと戻る」を立ててみました。これの検証作業は来シーズンですね。

 ところで、和歌山へ行くというと、いろんな方から迷蝶の情報をいただきましたが、今回は探しておりません。今シーズン最後になるだろう遠征、来シーズンの撮影に備えて、いろんな場所を下見して結構走りました。今回の走行距離721Km。
posted by kenken(管理人) at 12:30| Comment(28) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
久しぶりの一番乗り。
やはりLいましたか。羨ましいです。この日は最高の条件でしたものね。昨年は2度出撃して玉砕。ケンケンさん流石です。サツマ表もしっかりと撮られ、最良の1日でしたね。
Posted by ノゾピー at 2009年11月03日 14:30
ちょっと心配していましたが、ルーミスの開翅がきれいに撮影できて、良かったですね。
昨年はサツマはほとんど見ることが出来なかったですが、開翅まで撮影されて、さすがです。
こちらもkenkenさんの情報とお仲間のお陰で、サツマの開翅を撮影する事ができました。ありがとうございました。
Posted by cactuss at 2009年11月03日 15:33
ルーにサツマ、良いですね。
まだまだ蝶と遊べるのがもっと良いです。
雪がちらついたようですが、私は見ていません。それくらい寒いです。最高5℃です。
辛い冬がまた来ました。
Posted by maeda at 2009年11月03日 15:58
ノゾピーさん
 まいどです。1番乗り、有り難うございます!
 今日は寒いのでどこへも撮影に出かけずのんびり過ごしています。
 この日は本当に良いお天気で、ルーにはうってつけでしたが、サツマには良すぎる天気でしたね。
 貴ブログのサツマ開翅もばっちりじゃないですかっ!えぇもんです。どうやら午後の遅めに開翅する時間帯があるようですね。来年の課題です。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 16:27
cactussさん
 コメント、有り難うございます。こちらも心配しておりましたが、なにしろ携帯の電波圏外で連絡できませず・・・しかし、うまくS氏と遭遇できたようで良かったです。サツマの開翅、貴画像も楽しみにしていますね。この日は、皆さん、いろんな場所でサツマの開翅を撮っておられたような・・・条件の良い1日だったようです。
 こちらも、今回の遠征では何かとアドバイスいただき、大変助かりました。有り難うございました。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 16:32
maedaさん
 南紀はさすがに温暖で、じりじりとした日光を肌に感じるような気候でした。もうしばらくは蝶を楽しめそうですが、さすがにこちらからでも遠いですわ。
 こちら、ようやくストーブを出して、猫もストーブにあたり始めました。後は、近所でヤマト♀くらいかな。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 16:36
フィナーレに『真打登場』ですかな・・。
サツマにルーミス。さすがは紀伊半島。

樹上撮影、ご苦労さまでした。
ルーミスも健在なようで一安心です。

奈良は今朝の冷え込みがキツかった。
早々と日も陰り、またぞろファンヒーターが活躍しております。

Posted by 深山葵 at 2009年11月03日 16:49
深山葵さん
 コメント、おおきにです。
 紀伊半島、本当に温暖な気候でした。日射しを肌に感じました。
 今年はサツマは多いようですね。先日の台風以降に多く発生している感じです。ルーは、まあ、環境がごっそり変わらない限りは大丈夫ではないでしょうか。
 我が家も昨日からハロゲンヒーター活躍しています。急に寒いのでどうぞご自愛下さいませ。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 17:07
和歌山だとサツマとルーミスを一日で楽しめるのですね。
どちらの翅表も違う良さがありますね。
こちらから遠征する場合は宿泊前でないと活動終了直前は狙えないですね。(^^;
Posted by BANYAN at 2009年11月03日 17:27
計画通りにサツマとルーの開翅、流石でございます。
サツマの開翅条件、参考にさせていただきます。
やっぱりこの蝶、ええですねぇ〜。
確かに、半開のルーミスかなり青そうですな(笑)。
Posted by nomusan at 2009年11月03日 18:06
BANYANさん
 以前から考えていたのですが、南紀まで遠征すると、サツマとルーミスの両天秤がかけられます。今回初めて観察したのですが、「もう本日の撮影終了」ってな時間帯にサツマ♂が開いてくれたので、開翅狙いですと、活動終了まで見守る必要があるようです。
 同じ日、関東からcactussさんが三重県までサツマ撮影にお越しになり、これまたえぇ画像が得られたと聞いています。ブログ更新注目しています。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 18:56
nomusanさん
 ルーミスは必然的な開翅撮影成功ですが、サツマ♂の開翅は、まだ偶発的で予期せぬものでした。しかし、サツマ開翅のコツを掴んだかもしれません。とにかく暑い日中は追いかけていてもムダ足ですわ。
 ルーミス、逃げた個体ほど青いもんです。蒸発する速度が速い酒のほうが美味いのと同じかも。(笑)あっ、伊佐美、蒸発寸前です。(爆)
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 19:00
開翅ルー、エエですね。
その内、挑戦しないと・・・。

おっ、↓の個体、ほぼ“Max Blue”じゃないですかぁ!

南紀地方(もうチョット東ですが)、
翌日の朝は良かったのですが、午後から土砂降りでした。
Posted by Rhetenor at 自宅 at 2009年11月03日 19:57
Rhetenorさん
 逃がした魚・・・いやっ、逃げたルーは青かった・・・ってところです。後翅表は“ほぼ Max Blue”でしょう。もっとじっくり撮りたかったのですが、シャッター・チャンスはこの1枚限りで、陽の当たる樹上に上がっていってしまいました〜(涙)

 実はね、この日は串本町に1泊しましてね、翌11/1は、来シーズンの撮影のために和歌山県内をいろいろ下見してから帰りました。昼からは、貴殿と同じく、滝のような雨で洗車しながら帰りました。(笑)
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月03日 21:16
サツマの開翅姿 お見事ですねぇ〜〜♪
 私のように 行き当たりばったりで撮っていては
 撮れるはずも無い訳ですね
 今回のkenkenさんのデーターを参考にさせて頂きまして
 明日紀北町に出撃いたします
 今日 友人宅のソテツの新芽が見事に食べ尽くされたらしく
 明日確認に行って来ます
Posted by itsuki at 2009年11月03日 22:11
南紀は、サツマとルーのダブルが狙えるですか。
房総のルーミスに行くたびに、サツマは無理でもヤクルリはひょっとしているんじゃないかと思いますが、やっぱりおりません(笑)
半開のルーは後翅のふちまで青いように見えますね。
Posted by thecla at 2009年11月03日 22:38
itsukiさん
 コメント、有り難うございます!サツマ♂、突然、予期せぬ開翅が撮れて驚いています。
 その蝶がどんな行動をするのかは、やはり活動開始から終了まで終日観察する必要がありますね。
 サツマ♂、今回は、1日のうち、午前中早めと午後遅めを集中的に観察してみたら、午後遅めに開翅シーンが撮れました。次回は狙って必然的に撮りたいもんです。
 紀北町での成果を祈っておりますよ〜
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月04日 00:46
theclaさん
 そうなんです。以前から、サツマとルーの両天秤を考えていたのですが、なかなか遠いので見送っていました。
 1日の始まりと終わりをサツマ撮影に当てて、その間をルーミス撮影に当てるという作戦です。初めてですが、うまくいきました。
 そうですか、房総はヤクルリはいませんか・・・しかし、意外と他の迷蝶がいたりするかもよ。ルリウラとかないかな。
 ルーは個体変異が結構ありますね。毎年通ってしまいそうです。
 あっ、リハビリ、頑張って下さいね。フィールドに出ることが一番の薬かと。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月04日 00:52
今晩は〜〜
 早速、本日検証に行ってまいりました
 先日の気温低下で個体数がかなり減っていましたが
 一日で5〜6頭見られて 午前7時半から開始して
 9時前に♀1頭が目の前で開翅してくれました
 午後には♂も居ましたが 動きが早くて撮れませんでした
 その代わりにクマソの全ステージをじっくり見せてもらいました
 あの「生命力」・・・恐るべしですね
Posted by itsuki at 2009年11月05日 00:15
itsukiさん
 検証結果のご報告、有り難うございます。
 具体的な時間の報告は今後の撮影に大変参考になります。
 これくらい寒くなると、個体数は減りますが、日光が当たっていても開翅してくれるのでしょう。
 こういう条件なら開翅する・・・ってことを仮説を立てて検証するのは、「科学をしている瞬間」ですね。

 私は大阪出張のついでに昨年クマソを見たところを歩いてみましたが、1頭も見ませんでした。昨年、群飛していたのが嘘のようでしたよ。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月05日 00:35
ルーミスの開翅はいいですね。
関東のものに比べるとなんとなく丸っこいような感じがしますが、深い谷での撮影ということになるとなかなか条件が厳しくて大変そうですね。
別個体の裏面もなかなか素晴らしいです。
こちらでもそろそろシーズンですが、来週も出かけられません (~_~;)
Posted by ダンダラ at 2009年11月05日 10:46
ダンダラさん
 コメント、どうもっ!
 こちらのルーミスは深い渓谷地帯で撮影時間も限られますね。房総半島のは、少し開けた場所の感じがして、そちらの方が撮影は容易なようですね。
 丸っこいのはカメラの角度のせいもあるかもしれませんが、私は、そちらに比べて若干裏面が黒いような感じがしますね。
 いつ頃が開翅撮影のベストシーズンなのか、もっと寒い季節のほうがいいのか、実はよく分かっていません。
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2009年11月05日 12:36
いずれも綺麗に撮られていてさすがですね。それとサツマシジミの習性はルーミスと良く似ているのですね。活動前に樹上で日光浴なんですね。ルーミスは谷の蝶ですから日差しがそこへ辿り着く時間も遅いし、陽が当たらなくなる時間も早いし、その点で他の蝶より撮影時間が限定されますね。但、房総で私の知っている場所は時間の経過にともない陽の当たる場所が刻々と変わりますから、それを追いかけています。
Posted by clossiana at 2009年11月05日 12:55
clossianaさん
 コメント、有り難うございます。
 サツマとルーミス、確かに樹上生活者ということでは共通点がありますね。ただ、サツマは、気温が高くなって地表近くに降りてくると、ひたすら飛翔し続けますし、岩にはめったにとまりませんね。そこがルーミスとの違いでしょう。
 紀伊半島のルーミスは、本当に撮影時間が限定されるように思います。房総半島は日差しを追いかけて撮れるのはえぇですね。葉上での越冬個体も見れるようですし。
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月05日 19:31
kenkenさん 
 2週続けての遠征お疲れさまでした。仮説の立証おめでとうございます。活動前に樹上で開翅するのは友人が藤枝でも目撃しています。その日の天候にもよるのでしょうがかなり普遍的な習性と言えそうですね!
 

Posted by ウメ at 2009年11月06日 07:26
ウメさん
 まいどです。なるほど、やはり普遍的な習性なんですね。
 樹上では撮影困難なので、地表近くで開翅するタイミングをいかにつかむかですね。
 台風後、暖かい日が続いて、新鮮な成虫が出たような。何事も気になったら、やはり現地で確認するのが基本なので、ついつい続けて行ってしまいました〜
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2009年11月06日 18:25
ルーミスの写真に触発され、ついに鴨川市(房総半島)の谷に行きました。ルーミスはいつかは…と思いつつ、かねてから地図上に目星をつけていた場所へ初めてのトライです。幸運にも林道でいきなりルーミスが降りてきて開翅! 森に入ってからは見かけるも撮影不能ばかりでした。沢すじにシカの足跡があり、この地に定着した小型の鹿キョンかもしれません。来年はゆっくり撮影しようと思います。
Posted by 久保田 at 2009年11月08日 18:38
久保田さん
 こんばんわ〜HP拝見してきました。やりましたねっ!ルーミス、とても綺麗に撮れています。それに、後翅表の青も大きくて見栄えのする個体ですね。えぇなぁ〜
 房総半島のポイントのほうが、紀伊半島より撮影が容易な感じがしますね。こちらからは遠くて手が出ませんが。(笑)
Posted by kenken(管理人) at 2009年11月08日 21:22
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