連載記事、結論は1つ前の記事で書きましたが、最終回「その4」を書いておきましょう。
8/9、最後に取り組んだ課題は「アカセセリをアカセセリと分かるように撮る」です。しかし、取り組んでみると、これが意外と難しい・・・

アカセセリ♂です。コキマダラセセリとちゃうんかい?って突っ込みが入りそうですが、前翅表の性標には、アカセセリの特徴である銀色の鱗粉が乗っていることを目視で確認しての撮影です。しかし、写真にしてみると、なんともその特徴がきちんと表現できないもんですなぁ〜この個体、やや飛び古していて、銀色が薄くなっていましたしね。


アカセセリ♀です。こちらも、コキマダラセセリとちゃうんかい?っ突っ込み入れられると、写真だけ完全な同定根拠を述べるのは難しいかなとセセリが苦手な私は感じています。

さらに、こんな感じで、園芸種っぽい花で複数吸蜜していると、お前ら、ホンマにアカセセリやろなっ?って感じてしまいますね。(笑)
アカセセリをアカセセリと分かるように生態写真で撮る・・・これは、来シーズンへの継続課題にしたほうが良さそうですね。その際には、久しぶりに、ヒメヒカゲやコヒョウモンモドキの撮影も兼ねて、T高原でも訪れてみようかなと考え始めました。
今回の撮影行では、セセリを同定できるように生態写真で撮ることは、なかなか難しいということを再認識させられました。
さて、以前の記事で、皆さんに同定依頼したセセリ、私はスジグロチャバネセセリの♀だと考えています。決して、それが正しいと言い切るものではありませんが、何十年も前から見慣れて頭にインプットされている図鑑の解説から、パッと見に従って、そう思うのであります。


同定依頼した写真を拡大トリミング&左右反転して、その図鑑のスジチャ、ヘリチャの相違図と対比できるようにして再掲載いたしますね。
皆さん、改めて、セセリの同定、いかがですか?
8/8〜8/10の総走行距離730km。【おしまい】
----【以下、2009-8-27追記】----
野菊にセセリ、いずれも、もう少し特徴を写し込むことのできた、コンデジによる画像を追加でUPしておきましょう。とても人為的な香りのする野菊ですね。
posted by kenken(管理人) at 20:32|
Comment(18)
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蝶
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当方もアカセセリをいかに同定できるか表現に苦労いたしました。ここまでは写し込んだのは本当にすばらしい・・・・・恐れ入りました。
ご無沙汰です!コメント有り難うございます。
セセリは奥が深いですわ。パッと見で同定できそうなもんですが、それを写真で正確に表現しようとすると、なかなか思うようにはいきませんね。
これらの絵、かなりアカセセリの本質に迫れたのではと思ってはいるのですが、まだまだ継続課題です。
コメント、有り難うございます。
そうかっ!この翅裏の色、なんと表現したら良いのか、うまい単語が見つからなかったのですが、「ウグイス色」は的を得ていますね。これは、えぇことを聞きました。
上の♀の写真は縁毛びっしりの新鮮な個体で、翅裏色だけでウグイスセセリと言えますが、♂は飛び古していて、翅表の銀性標も翅裏ウグイス色もいまひとつですね。
よしっ!来シーズンは、新鮮で縁毛びっしりの♂の翅裏色の表現に心がけます。
充分、「アカセセリと分かるように生態写真で撮る・・・」を達成出来ているじゃぁないですかっ!
この種も永らく見てません。
この時期、信州方面に出掛けていないのを実感したりして。
以前にアカセセリだと思って撮ってUPしたところ、実はコキマダラセセリだったってトラウマがありましてね、アカセセリについては、ばっちり撮らねばならんなと思いながら、なかなかその機会がありませんでした。
おぉっ、アカセセだリって分かっていただけますかっ!
ちょっと自信が出てきました。(笑)
こうなると、♂の翅裏のウグイス色と性標の銀色を同時に表現したくなりますね。
最近は増えている印象だそうですが、いかがでしょうか?
セセリの分類は日本の少ない種でさえ難しいですね。
東南アジアなど種が多いところは凄いことになるでしょうね。
おっと、今しがた貴ブログ訪問して戻ったらクロスでコメントが!
アカセセリ、草原というよりも、人為的なかおりのする環境でよく見かけるようになりました。意外と人為的な環境への適応力があるようです・・・って、ことは増えているのかもしれません・・・そんな印象です。
セセリの同定はどうも苦手(笑)、日本のアカセセリは生息地がかなり局地的で、日本固有種の匂いを私は感じますね。
どうもっ!
なるほど、野菊は花の世界のセセリですか・・・とてもよく分かる表現です。
ですが、この野菊は、人為的な環境のかおりを感じますね。この野菊の同定に役立ちそうな写真、探してみましょう。良さそうな写真があれば追加でUPしますね。
この写真の上から3組目のノギクに来ている写真の右側の個体はかなり紛らわしいですね。
アカセセリと断定するのがちょっとためらわれたりします。
なるほど、翅形の違いですか。
こちら、コキマもアカセセリも、いずれも見慣れていないので、なかなかパッと見では、区別難しいですわぁ。
以前にアカかと思ってUPした写真に、コキマですよと素早くコメントいただいたのは、確かダンダラさんでしたよね。
2頭写りの右個体、確かにコキマっぽい雰囲気ありますね。
よ〜し、来シーズン以降、コキマとアカセセリをそれぞれの区別が分かるように1枚の写真に写し込むことも視野に入れますね。
追加コメント、有り難うございます。
写真からもお分かりのとおり、ここは、花壇的な雰囲気の漂う環境で、どなたかが移植された園芸種だと思います。
ですが、この写真から、それだけのことが分かるんですねぇ〜良い勉強になりました。
野菊もセセリも奥が深いです。
まいどです。そうそう、ダンダラさんはセセリを見る目がありますね。見慣れているのかなぁ〜私は、どうも苦手です。
イチモンジって、本当に白斑が「一」文字ですよね、ちょっとでも凹凸があるかなって感じたらチャバネって思ってますが、たまに迷いますね。(笑)
まず開田高原のチャマ。いてよかった〜というホッとしたというか気持ちです。
かなり危ないですよね。
アカセセリ。先日、プランターのマリーゴールドに群れていたので仰天しました。栽培花卉ものともせず、こんな生命力を発揮してもらいたいのですが・・・
ご無沙汰しています。コメント、有り難うございます。
(失礼ながら、当方にて、書き込み場所を移動いたしました)
開田高原のチャマは採集禁止の周知徹底状況と生息地の変化をずっと見守って行こうと思います。
そう、アカセセリ、意外と人為的な環境にいたりして驚かされます。こちらは、増減なしって感じでしょうか。コキマといると本当に同定に苦労しますし、いまだに自信がありません。(笑)
また、お気軽にコメント下さいませ〜