2008年10月16日

とことんシルビア(その2)(2008年10月13日)

 え〜、前回記事の後編です。
 昼食を取った権現湖PA、1週間前に訪れた際、ごみ箱の近くにヤママユガさんがいたので、今回もちょっと蛾さんを探してみました。

081013-10.jpg すると、この日は、トイレのタイル壁にこんな蛾さんがとまっておられました。全長10cmくらいでしょうか、結構大物です。蛾さんには疎いので、どなたか詳しい方、同定の書き込みをいただけると幸いです。
(オビガと判明しました。コメントいただいた中さん、有り難うございます。2008-10-17追記)
 昼食後は、兵庫県南部のシルビアシジミ生息地を何ヶ所か環境確認しながら、翅裏をメインに撮ってみました。

081013-20.jpg081013-30.jpg いずれも♀の翅裏です。この2頭は、まあまあ標準的な「顔」でしょう。

081013-40.jpg081013-50.jpg この2♀の翅裏は、個体変異というよりも、異常型っぽいですな。
 左の個体、ススでもついたかのように斑紋が過剰です。キマダラルリツバメでも、こんなススけた過剰紋の個体の写真を見たことがありますね。
 右の個体、逆光の中でファインダー越しに、これはなんと重量感のある翅裏の斑紋やろっ!って感じました。ゴイシシルビアシジミとでも申しましょうか。順光側にまわって綺麗に撮ろうとしたところ、飛ばれて見失ってしまいました。
 この辺り、シルビアの翅裏の斑紋にお詳しい方、コメントいただけると幸いです。

 さて、前回記事のシルビアの青♀については、多くの方にコメントをいただき、有り難うございました。最後に、コメントへの御礼の意味も込めて、再度、同一個体の別アングルからの写真を2枚お目にかけましょう。

081013-60.jpg081013-70.jpg この個体の「青♀度」は個人的には最高レベルでした。私好みの「翅表と翅裏を同時に」も撮ってございます。こういう写真を撮っていると、やはり自分の好みが出ますね。以前に書いた「海を背景にシルビアシジミを撮れないものか」は、頭の片隅にしまい込まれてしまったようでございます。
 この日の走行距離285km。【おしまい】
posted by kenken(管理人) at 17:17| Comment(26) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おおっ、ススキマでなくススビア(?)、
かっこエエですねぇ〜。

ゴイシシルビアですかっ!
確かに、斑点が大きく、派手な印象を受けますね。
でも、私は、前翅の亜外縁のクサビ紋と
その内側の黒点列がひっつくまで、
にじり寄っている事が、気になりました。

順光側に回り込む際に見失ったとの事、
本当に残念です。
ただ逆光の方が、縁毛びっしりの個体では、
縁毛が映えて、綺麗に見える様に思います。
…黒燕さんのコメントが気になるなぁ〜。

ん〜ん、この青♀、やっぱ青いわぁ〜。

エエ目の保養になりました。
Posted by Rhetenor at 2008年10月16日 18:49
Rhetenorさん
 おっと、この時間帯に更新かけると1番乗り多いですね。有り難うございます。
 そやっ、ススキマって呼んでましたね。ススビアってのもぴったりきますね。これね、汚れとかではなく、ちゃんと斑紋になってました。

> 前翅の亜外縁のクサビ紋とその内側の黒点列がひっつく
 そうそう、このタイプ、たまに兵庫県南部に出ます。私もね、以前に数頭、このタイプの標本みたことあるんですわ。こういう個体って、必ず、後翅の上から2つ目の斑紋がゴイシのように大きかったりします。
 黒燕さんのコメント欲しいねぇ〜

 青♀、私も思いっきりしびれましたぁ〜
Posted by kenken(管理人) at 2008年10月16日 20:02
シルビアもいろいろな変異があるんですね。
最後のはほんとうにゴイシシルビアと呼びたくなりますね。
大きなしっかりした紋は感動的ですね。
青雌は何回見てもすばらしい、ここまで青いのは初めてですね。
Posted by cactuss at 2008年10月16日 23:49
cactussさん
 シルビアは斑紋が安定していないというか、地域変異があるというか、奥の深い蝶ですね。
 4頭目の翅裏は、ファインダー越しに、なんじゃこりゃって感じでした。
 青♀、これくらい青いのは1頭だけでしたが、なんとか追い回しているうちに開いてくれました。
Posted by kenken(管理人) at 2008年10月17日 01:04
裏面の変異は秋型の特徴でしょうか?
それともその地域の特徴でしょうか?
興味深いですね。
Posted by maeda at 2008年10月17日 06:04
maedaさん
 過去に見た標本の記憶から言えば(はっきりとは記憶してませんが)、最後のゴイシシルビアについては、秋型に限らず、地域変異ではないかと。
 ススビアについては、なんとも分かりません。
 シルビア、ますます深みにハマってしまいました。
Posted by kenken(管理人) at 2008年10月17日 07:19
やっぱり!という個体が登場いたしました。
ただし、相当強烈です。皆様ご察しの通り四国の白化と並んで知る人ぞ知る遺伝的な異常型ですが、その前翅の中央点列の外側への寄り具合と、それに付随する後翅の斑紋の発達具合には段階があります。これはかなりのものです。
私の経験上ではこのタイプの発現が見られるのは兵庫県中南部がメインで、稀に岡山県東部でも発現します。文献上では四国吉野川でも得られているようです。
Posted by 黒燕 at 2008年10月17日 10:19
今の解説は右の個体についてでした。
なお、左のススビアは恐らく全く偶然に出現した異常型ではないかと思われます。
Posted by 黒燕 at 2008年10月17日 10:29
「相当強烈です。」…やっぱり!
私、以前に訪れた時には、カスリもしませんでした。

ん〜ん、四国の白化といい、ススビアといい、
例のギフもひっくるめて、
本当に『引き』の強さを見せつけられますね。

少しはあやかりたいものです。



Posted by Rhetenor at 2008年10月17日 11:20
蛾は...オビガかなあ?
Posted by 中 at 2008年10月17日 11:39
黒燕さん
 いつもながらの詳しい解説、有り難うございます。
 シルビア4つめの翅裏の個体、やっぱし・・・
 う〜ん、狙っていたわけではないのですが(ホンマか?)、先日の白化型も含めて、「知る人ぞ知る」の「知る人」になってしまいました。(笑)
 この前翅の中央点列の外側への寄り個体、ファインダーを覗いた瞬間になんかコイツ変やなと感じ取れて良かったです。良い勉強になりました。
 今後ともご指導よろしくお願いします。
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2008年10月17日 12:09
黒燕さん
 連続、追記コメント有り難うございます。
 そうそう、ススビアは偶然の異常っぽい感じですよね。私もそんな臭いを感じました。
 「今の解説は右の個体についてでした」と追記させるほど弘法に筆を誤まらせるとは・・・右の個体は相当なインパクトがあるんですねっ!
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2008年10月17日 12:15
Rhetenorさん
 上記のとおりでした。
 私ね、ネットを置いて、カメラに代えてから、妙な個体との遭遇確率が格段に上がったように感じております。
 ネットを持ってぎらぎらしているとあかんのかも。(笑)
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2008年10月17日 12:18
中さん
 コメント、有り難うございます。
 蛾類図鑑で確認、間違いなく、オビガでした。
 体長は上には10cmと書いてしまいましたが、冷静に考えると5〜6cmくらいで、間違いないです。
 すっきりしましたぁ〜
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2008年10月17日 12:20
右の個体、よいですね。

前翅の黒点列がすべて外側に寄ってしまうことで
内側の空白スペースが異様に拡大した印象があり
さらに後翅中央付近の黒点列の上から2番目が
楕円となってその上やや外側に寄ることで
その並びがあたかもヤマトシジミのように弧を描く。

黒燕さんのおっしゃるとおり
この地域に見られる特徴的な個体だと思います。

左の個体は「スス」の出方が面白いですね。
ヤマトシジミで同様に黒点が分散されたような個体を
得たことがありますが
いわゆる「紋流れ」の出来損ないのような感じで
流れ星の尾のような感じになっていました。
この個体の場合は
ランダムに黒点が出ているように見える点で
不思議な印象があります。

久々のカキコでした。
Posted by 暇人1号 at 2008年10月17日 12:30
暇人1号さん
 お久ですぅ〜コメント、有り難う〜
 そうやっ、何かに似てるなって感じてたのですが、ヤマトシジミかもしれません。このタイプのお顔、以前に貴殿の標本見せたもらった中にもあったんじゃないかな。私の記憶に間違いなければ。
 ススビアは、ホンマ面白いです。汚れかと思いましたが、ちゃんと斑紋になってるんですわ。確かにランダム、この傾向の個体は、これが初めてみたように思います。キマルリでは見たけれど。
 いつも、玄人好みのコメント、さんきゅうです。
Posted by kenken(管理人) at 2008年10月17日 20:30
シルビア&蛾氏の追加の絵柄、今回はシブ系でまとめておられてとてもヨイですぅ〜。翅裏の斑点で印象がずいぶん異なるものですね。ラスト左嬢のグラディエーションがかった渋青白色の鱗粉の乗りはまさに芸術品の域です。

昨晩、信州より帰還しました。
今回は紅葉と温泉がメイン。白馬ではホンモノの「ミヤマアオイ」とご対面して来ました。コヒオドシがのんびりとひなたぼっこを楽しんでおりました。
Posted by 深山葵 at 2008年10月19日 07:52
異常紋の探索とか、究極の青♀探しとか、シルビアは色々と楽しませてくれますね。ラストの写真エエですなあ。
Posted by ノゾピー at 2008年10月19日 10:08
深山葵さん
 お帰りやす。良いお天気で、紅葉と温泉を充分に満喫なさったのではないでしょうか。
 お褒めのコメント、有り難うございます。そう、画像整理した結果、ラスト左の青♀が今回のぴか一画像です。この雰囲気がなんともたまりません。
 白馬のミヤマアオイも、もう少しすれば雪にうもれるて来春を待つのでしょう。来春もまた訪問してしまうでしょう。
Posted by kenken(管理人)@昼休み at 2008年10月19日 12:28
ノゾピーさん
 やはり探索しているときが一番アドレナリンが出るかもです。シルビアはいろんな個体が楽しませてくれますね。
 私もね、この日、やや寝坊気味の遅い出発でしたが、体影作戦でうまく開翅ゲットできました。
Posted by kenken(管理人)@昼休み at 2008年10月19日 12:32
見るからにゴツいシルビアですなぁ。ススビアっていうんですか。名前もついているんですね。
↑皆さんおっしゃるように、最高レベルの青♀の様ですね。
当地では10月中旬にシルビアを見たことがないので、権現湖周辺より早くに終わってしまうのかもしれません。
Posted by otsuka at 2008年10月19日 17:00
otsukaさん
 名前は適当につけたのですが、ぴったりですかな。
 この青♀は個人的にも最青で驚きでした。発生できるか否かの頃が最も青いのでしょう。なぜそうなるのか、理由は分りませんが。
 そちらのシルビア、発生時期は権現湖周辺とさほど変わらないと思いますが、ハズレ年ではないでしょうか。草刈りや野焼きなどの影響もありますし。
Posted by kenken(管理人) at 2008年10月19日 22:21
シルビアの裏面の変異、結構なもんですね。
でも私、ミーハーなもんでやっぱり最後の青♀に目が行ってしまいます(笑)
Posted by thecla at 2008年10月19日 22:51
theclaさん
 はいな、はいな、ミーハーで参りましょう。青♀、これは難しい解説がなくても、ひと目みて美しいです。
 経験的に寒くなると青くなるわけですが、ナゼそうなるのかよく分かりません。誰か論文のテーマにでもしてくれんかなぁ〜
Posted by kenken(管理人) at 2008年10月19日 23:35
思いっきり出遅れましたが、シルビアの青雌は(ヤマトもそうですけど)やったーという感じでうれしいですね。
今回の青♀の写真も良いですが、前回の写真の方が数段素晴らしいような気がします。
個人的な好みもあるとはおもいますが。
Posted by ダンダラ at 2008年10月27日 16:43
ダンダラさん
 遅くても、コメントいただけると、めちゃ嬉しいです。
 今回、シルビア青♀が撮れたのは、元はと言えば、ダンダラさんが今秋始めにいきなり撮られた青♀を拝見して奮起して狙ったものなので、ダンダラさんのおかげと言っても過言ではありません!
 しかし、おっしゃるとおり、青♀は見つけると、やったぁ〜って思いますよね。
Posted by kenken(管理人)@休憩中 at 2008年10月27日 17:01
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