2008年07月21日

吾戯黒日陰擬(其ノ弐)(2008年7月13日)

 前回の続きです。
 三脚を立てて300mmISレンズで、きっと開くと信じて、クロヒカゲモドキの開翅シーン待ちです。被写体からは約3m離れています。常に被写体を凝視しているわけではなく、どちらかというと、やってくる薮蚊を追い払うほうに視線がいっています。(笑)
 30分程待った頃でしょうか、一瞬、クロヒカゲモドキが視線をよぎりました。しまった、またしても飛ばれてしまったか・・・と、とまっていたところに目を向けると、

080713-20.jpg なんと、視線をよぎったのは別個体で、先程から開翅待ちしている個体のすぐ後ろにとまりました!思いもよらぬダブル・モドキの演出です。こんなシーン、撮ったことありません。
 とりあえず、逃げられないうちにと、300mmISで証拠写真的に撮ったのがこれ。両個体にピンがいくようにかなり絞り込んで撮りましたが、さすがに被写界深度が浅いですね。

080713-30.jpg080713-40.jpg なんとか両個体にピンを合わせて撮ろうと、被写界深度の深い15mm Fisyeyeに持ち替えて、逃げられないように、じわぁ〜っと近づいて撮影したのがこれ。2個体共に♂で、後から来た個体は求愛に訪れた雰囲気ではありません。日の当たり加減や藪の込み具合で、たまたま同じ空間に飛来したようです。右の写真では、ピクッ、ピクッと瞬間的に翅を開閉するシーンもうまく表現できました。

080713-50.jpg さらに被写界深度の深いコンデジ RICOH GX100でフラットに撮ってみました。このカメラなら、そーっとカメラだけを両手で被写体に近づけることができますし、液晶ファインダーで絵を確認しながら撮れますね。

080713-60.jpg さすがに近づき過ぎたようで、最初から静止していた右手前の個体には飛ばれてしまいました。あっという間に藪の中へ消えて行きました。(涙)
 結果的に、ラッキーにも、翅に欠けのない個体のほうが残りました。三脚にカメラを据え直して、改めて開翅待ちです。やがて、閉じている両翅の間にすっとスジが入って・・・【其ノ参へ続く】
posted by kenken(管理人) at 23:18| Comment(14) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
うーむ、ひっぱりますね。(笑)
ダブルモドキ見事です。こういうシーンはコンデジで狙いたくなりますが、逃げられる危険もありますね。
僕も昨日は翅を開くのを待っていた蝶が吸汁しだしたので、大丈夫かと広角で狙ったら逃げられました。(^^;
Posted by BANYAN at 2008年07月21日 23:39
臨場感のあるレポートにグイグイ引きこまれ・・・次はいよいよ!と期待でワクワクしています。
丁寧な記述は流石です!見習わなくては・・・
藪蚊との戦いの結果もまたどうだったの?と思ってしまいます(笑)。
クロヒカゲモドキの開翅シーン待ち遠しいでーす!!
Posted by Noreen at 2008年07月22日 04:47
BANYANさん
 あはは、意識して引っ張っているのではありませんが(ホンマか?)、本末転倒にならないように、撮影に時間を割いているので、なかなかブログ更新の時間が確保できません。
 ダブル・モドキ、飛ばれるリスクを承知で、ぐっと15mmやコンデジで迫ってみました。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月22日 06:22
Noreenさん
 おっと、早朝からコメント、有り難うございます。
 書き出すと、ついつい正確に詳しく記述したくなり、なかなか更新が直ぐにできなくて、現在、1週間遅れでの掲載です。
 ん〜っとね、ブログ更新が遅れるくらい撮影三昧で、7/9、7/12、7/15、7/16、7/20、7/21の画像も未整理でたまっています。こりゃ、シーズン・オフに持ち越しかな。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月22日 06:29
ダブルモドキですか、なかなかない絵ですね。
後から来たモドキは何が目的だったのでしょうか。
次が開翅と続くのが予想できますが、すばらしい写真を期待しています。
Posted by cactuss at 2008年07月22日 06:55
cactussさん
 おはようございます。これ、なかなかえぇ絵でしょう!たくさん写真がたまっているのですが、これだけは早く見てもらいたくて写真整理を急ぎました。
 そうそう、次は開翅です。それは予想どおりでしたが、ダブル・モドキは想定外でした。
 ここは結構な藪の中の斜面だったりします。たまたまですが、風の具合とかでモドキ君が集まったようです。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月22日 07:14
な〜る・・。そういう展開でしたか。なかなか双方にピンが合うチャンスはそうそうないのでこれはラッキーでしたね。
結局、この2匹は「組合の方」同士だったのでしょうか?
次はいよいよアレですな・・。
Posted by 深山葵 at 2008年07月22日 10:07
おぉっ、ダブル・モドキっ!

これは、凄い!!
樹液に来ているシーンとかなら、考えられない事はないのでしょうが、・・・全く想定外のシーンです。

藪蚊に悩まされながらも、30分も開翅を待つ。
その難行苦行を見かねた神様からの『プレゼント』
としか言いようが無いですね。
おめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。

300mmIS、15mm Fisyeye、コンデジと、色々なパターンでの撮影は、
流石としか言いようがないですね。
いやいや、恐れ入ります。

コンデジでこれほどまでの画像をもたらすとは、
RICOH GX100・・・おそるべし!ですね。
GX200はさらに優れものとか?・・・心が揺さぶられます。
あっ、その前に腕を磨かないと。
Posted by Rhetenor at 2008年07月22日 10:52
深山葵さん
 お気に召していただけましたか?こんな、思いもよらぬ展開でした。これまで2頭同時に撮影したことはありませんでしたので、胸が高鳴りましたね。
 この2♂は、まったく他人、いや、他蝶どうしで、お互いにまったく関係なく行動し、たまたまそこに飛来静止しただけであると推察しています。
 お待ちかねの開翅シーン・・・次回最終回で。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月22日 20:05
Rhetenorさん
 コメント有り難うございます。前記事では、貴殿の屈指の名文句「テリ待ち心中」をぱくらせていただき、「開翅待ち心中」と表現させていただきました。まずは厚く御礼申し上げます。
 開翅よりもダブル・モドキのほうが想定外だったぶん、興奮しまくりです。証拠写真を押さえてからあ、ようやく心にゆとりができて、いろんなカメラで撮ることができました。
 RICOH GX100は、こういうシーンには最適のカメラであると思いますし、思ったとおりの威力を発揮してくれました。
 貴殿にもお奨めしますよ。生態写真は難しいとしても、生息地の記録にもぴったんこです。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月22日 20:12
うーん出ましたね技が。
私は忍耐に頭下がります。モドキの撮影は蒸し暑さとヤブ蚊が難敵。私はネット、手袋、ゴアテックのレインウエアーと完全装備でキマモの撮影をしてますがいつも本当にフラフラです。お疲れさまでした。
Posted by kmkurobe at 2008年07月22日 20:21
kmkurobeさん
 コメント、有り難うございます。おっと、手袋までしていますかっ、なるほどね。シャッターを押そうとしている瞬間に手の甲に蚊がやってくることが多いですしね。キマモにクロモ、いずれも薮蚊好みの環境に多いような。
 マイ師匠のSさんは、こういう撮影を「登山の代償に天上のカタルシスが得られる高山蝶とは対極的な苦行」と記載しておられますが、まさにそのとおりだと思います。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月22日 21:48
複数の個体や他種と同時撮影は運次第ですが、じっくりと観察していると不思議にチャンスが出来ますよね。
このクロヒカゲモドキ、2頭並びは私は経験ありません。
好きなヒカゲだけに、是非私も味わいたいものです。
Posted by maeda at 2008年07月23日 06:18
maedaさん
 こんなシーンでした。太陽と風の方向の影響でしょうが、まったく同じ方向を向いてとまりました。一方が他方に興味を示しているという雰囲気ではありませんでしたので、たまたま近くにいきたという感じです。探雌の時間帯ではないと思います。
 クロモ♂にヒメジャノメ♂が誤求愛ってシーンは以前に遭遇したのですが、ダブル・モドキは初めてでした。
 次はお決まりの開翅です。
Posted by kenken(管理人) at 2008年07月23日 06:58
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