2006年09月16日

秋の高原

 本日は、兵庫のウスイロヒョウモンモドキの保全活動のお手伝いで、兵庫県はハチ高原までお出かけしてきました。いろいろな作業と幼虫の生育状況の調査です。

0609161.jpg 台風と秋雨前線の影響でしっかりとした降りの雨の中、「まあ、作業と幼虫調査なら雨でも関係ないか」ってことで出かけました。ところが、現地につくとだんだんとお天気良くなってきて、薄日も差してきて写真のような感じです。ウスイロヒョウモンモドキの食草であるオミナエシが黄色い花を付けていて、ススキの穂が秋の雰囲気を醸し出していて、涼しくてえぇ感じです。

0609162.jpg 作業のかたわら幼虫を探してみると、食痕のあるオミナエシの葉に幼虫を発見、集団で摂食中でありました。本日は、こんなシーンの撮影が多いだろうと、懐かしのバリアングル液晶画面付のコンパクトデジカメCANON Powershot G3をメイン機にしての撮影です。カメラを地面に置いて見上げるように撮ってみました。

0609163.jpg 上の写真のように下から見上げるように撮ると、さすがに逆光で写りがイマイチなので、ちょっと失礼して幼虫のいるオミナエシの葉を裏返して撮影してみました。かなりの数の幼虫が集団生活しているのが分かります。来シーズンも元気に飛翔する成虫の姿が見られることを願っております。

 午後になると、お天気かなり回復して、何種類かの秋の高原らしい蝶の成虫の姿も見られました。ちょっと紹介しておきましょう。

0609164.jpg オオウラギンスジヒョウモンの♀です。かなり大きな個体で、まだまだ元気に活動しておりました。ちょうど産卵時期ですね。逃げられそうだったので、遠目から90mmマクロでなんとか1枚だけ撮りましたが、直ぐに風にあおられて彼方へ消えてしまいました。

0609165.jpg ヒオドシチョウの姿も見られました。本日は、15mm Fisheyeは封印して、コンデジ CANON Powershot G3 で縦位置広角写真を撮ってみました。山の雰囲気と秋らしいススキの穂が見えるかな。

 ところで、本2006年7月20日より、環境省の自然公園法の一部改正により、ハチ高原一帯(正確には、氷ノ山後山那岐山国定公園)のウスイロヒョウモンモドキは、捕獲が規制(許可なく採集はできない)されております。
 内山田洋とクールファイブの唄ではありませんが(古っ!)「採らぁずに〜 愛ぃして〜 いついつぅ〜 まぁでも〜♪」ってことで、皆さん、ウスイロヒョウモンモドキは、採らずに撮ってやって下さいまし。

posted by kenken(管理人) at 23:59| Comment(28) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 おはようございます。台風が来る々々といいながら青空が覗いていたりして、悩ましい岡山です。
>採らぁずに〜 愛ぃして〜・・・
 メロディーが出て来ません。なつメロというと、youTubeというサイトをご存知でしょうか? 私は最近ここで、松本伊代とか松田聖子にはまっています。内山田洋があるかどうかは知りません(笑)。
 で、本題?ですが、ウスイロヒョウモンモドキはやっと岡山の保護地を見つけましたので、来年はバッチリ「撮って」来ようと思っています。
Posted by Ryochan at 2006年09月17日 10:23
ケンケンさん保全活動お疲れさまでした。幼虫も順調に育っていますね。いよいよこの地域も完全に採集禁止になったようですね。不法採集すると書類送検されると言うことですよね。まあ何年かして、モンシロチョウ並に増えたら、数量限定で少しは採集屋さんにも採らせてあげても良いかなあ?
Posted by ノゾピー at 2006年09月17日 11:02
保全活動お疲れさまです。
活動の成果で多くの幼虫が育っているようで嬉しいですね。
ヒオドシは秋に見た記憶ないですね。
越冬後はちょっとしたピークでいくらでも見れるのですが、秋はどういう場所にいるのでしょうかね。
Posted by BANYAN at 2006年09月17日 12:44
保護活動お疲れ様です。
雨が降らずによかったですね。
一枚目、いつもと広角画像の質がちょっと違うぞ・・・
と思ったら、G3でしたか?オミナエシ後のススキの食痕につい、目が行ってしまいました。
BANYANさんもコメントされていますが、このヒオドシ、生息域の標高が高く、夏眠せずに活動しているため、こんなにスレているのでしょうか?
Posted by fanseab at 2006年09月17日 17:29
ウスイロヒョウモンモドキが順調に育っている様で、よかったですね。
さて、差し支えなければ教えて頂きたいのですが、kenkenさんがG3を中古で購入されたのは訳があるのでしょうか。以前G3で撮影されたタイワンツバメシジミの写真は非常に鮮明で驚いていたのですが、G3には後継機にはない特別な機能があるのでしょうか。
Posted by cactuss at 2006年09月17日 18:34
保全活動、お疲れ様でした。
幼虫は葉の上面は残して裏側だけを食べるんですね。私はまだ見たことがありませんが、これでは葉の上からでは幼虫がいることが判らないのでしょうね。来年もウスイロが飛び交いますように。
それにしても、オオウラギンスジとヒオドシの破損状況の差は何から来るのでしょうか。
Posted by otsuka at 2006年09月17日 19:18
保全活動お疲れさまです。
来シーズンも元気な姿を見せてくれそうですね。
この秋は、私も少しは保全活動に協力しなくてはと思っています。八ヶ岳あたりかなあ、夏に下見してあるし(^^;
Posted by thecla at 2006年09月17日 19:24
Ryochanさん
 こちら京都は、今日9/17は朝のうちは青空でしたが、午後から急にお天気崩れてきましたね。
> 採らぁずに〜 愛ぃして〜・・・
 「逢わずに愛して」って初期の曲です。(笑)
> なつメロというと、youTubeというサイト
 むむっ、知りません、探索してみましょう。
 学生時代に、「○○○ー○大作戦」ってTV番組に出たときのゲストが伊代ちゃんで、握手してもらったなぁ。その時は、眼の前で「Believe」って曲を唄ってくれました。(笑)
 岡山、鳥取、島根、兵庫の保護地で配付している「ウスイロヒョウモンモドキ保全ガイド」ってパンフレットがあって、4県共に共通のものです。来シーズンの写真、楽しみにしています。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:12
ノゾピーさん
 「完全採集禁止」ではなくて、「許可なく採集禁止」です。ただ、「標本を集めているので採集したい」ってのは不許可でしょうな。
 立場上、不法採集を確認した場合は通報しなければなりませんが、同じ虫屋、蝶屋を通報するのはちょっとイヤですよね。できれば、そんなシーンにはでくわしたくないもんです。
 でね、おっしゃるとおり、保護地区の周辺では採集を認めてもいいくらいに増えたらいいなって思ってます。長い目で見ると、採集規制よりも、環境保全を重点的に考えなくてはなりません。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:20
BANYANさん
 コメント、有り難うございます。
 そう、この時期にヒオドシって結構見てないんですよね。やや標高のあるところなので興味深く観察していました。この後、どこで越冬するのか興味深いところです。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:23
fanseabさん
 おっ、ススキの食痕に目がいくとは、さすがにセセリ観察の大家ですなぁ。(笑)そう、いろいろ作業があってカメラを何台も持つのを避けてG3をメイン機に行動してみました。
 ヒオドシ、標高があるところでは夏眠なしで活動してるような仮説を立てたくなるスレ方ですね。それに比べてオオウラギンスジは妙に綺麗な個体で、じっくり夏眠してたような・・・この時期のヒオドシの観察事実が少ないので、確信的なことは、まだなんとも言えません。今後も気にしながら継続観察してみますね。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:31
cactussさん
 コメント有り難うございます。ウスイロ、以前と比べると、だいぶ生息状況が改善されてきたように感じています。行政(兵庫県)に頼んで、草刈時期・草丈を変更してもらったことが功を奏しているように推測しています。
 G3に後継機にない特別な機能があるわけではありません。え〜っと、これを購入した時、後継機はPS-Pro1だったかな、確か8万円くらいしてまして、ちょっと高すぎでした。バリアングル液晶で接写ができる機種であればなんでも良かったのですが、たまたまG3の新古品を発見し即購入したところCCDに欠陥あり、返品/返金になりました。で、不思議なもんで、1度手にするとどうしても欲しくなって中古でG3を購入しました。G1、G2は確かRAW画像撮影ができなかったので、G3かG5を考えましたが、とにかく安価だったのでG3にしただけなんです。(^^;
 その辺りの経緯は→http://blogs.dion.ne.jp/melitaea/archives/1869371.html
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:45
otsukaさん
 コメント有り難うございます。
 幼虫がかじることによって葉が枯れたり透けたりするので、上から見ても、それらしい葉は分かるかな。
 オオウラギンスジとヒオドシの破損状況の差は、上記のとおり、夏眠の有無が関係しているのかもしれません。綺麗なオオウラギンスジは越冬せず、スレたヒオドシが越冬するってもの不思議ですよね。推論を裏付ける観察事実を集積することが必要ですね。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:52
theclaさん
 コメント有り難うございます。
 来シーズンも元気なウスイロの姿を見ることができるでしょう。観察/撮影に一家でお越しになりませんか。ちと遠いので、予算が高くつくかな。(笑)
 蝶の保全活動、まあ、できることをこつこつ、ちょっとずつ、協力しています。やはり環境保全に重点を置いて考えることが大切ですね。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 21:59
今帰ってきました。
今日は撮影でなく札幌で遊んでいました。

私はモドキの仲間は全て成虫以外は見たことありません。
集団だと蛾の毛虫みたいで鳥肌立ちそうです。
でも見てみたいですね。
Posted by maeda at 2006年09月17日 22:28
ウスイロについては皆さまが書かれておられますので、個人的に引っかかったところを・・・・。
>『学生時代に、「○○○ー○大作戦」ってTV番組に出たとき・・・・』って・・・あの番組、毎週見てましたよ〜!で、まさか○研五人で出られたのでしょうか?詳しく聞きたい(爆)。ところで、「小鹿注意報」ご覧になってますか?
Posted by nomusan at 2006年09月17日 22:44
maedaさん
 お帰りなさいまし。私も今日9/17は台風なので完全にオフで、親戚の寄り合いで昼間からガンガン飲んで、先ほど帰ってきたところです。(笑)
 モドキたちの幼虫、タテハとは違って、まだマシかな。ルリタテハなんか、分かっていても幼虫よう触らんなぁ〜
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 22:45
nomusanさん
 むむっ、鋭い突っ込みですなぁ。ビデオありまっせ〜(笑)
 あのね、○研ではなくて、下宿仲間5人で出ました。
 司会役の故・や○しさんは、なんと本番中も完全に呑んでできあがってましたねぇ〜 噂どおりの自由奔放な方でした。で、や○しさんのコーナーで「今日の一言」ってのがありました。「おねえちゃんとちょめちょめしているところへ嫁はんに踏み込まれたとしましょう。そんなときは慌てずに次のように言いましょう。『ここはどこ?私は誰?』」ってさ。(爆)

追伸:今、「小鹿注意報」見てきました。ようこんなん知ってますなぁ。感激!
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月17日 22:57
ウスイロヒョウモンモドキの幼虫の写真、興味深く拝見しました。面白いですね。
やはり、繁殖能の少ない種には、積極的に人間が保護する必要があると思います。
ご苦労様でした。
Posted by 虫林 at 2006年09月18日 00:31
虫林さん
 コメント有り難うございます。
 昆虫ですから繁殖能が小さいというよりは、繁殖に必要な環境が整わないというのが減少の原因であると考えて良いでしょう。
 生息環境さえ整っていれば、昆虫を採集することによって絶滅させることは不可能に近いと考えられます。ウスイロの繁殖に必要な環境は草原で、日本では放置しておくと草原は森林になってしまうので、人間の手が入らないと草原環境は維持されないわけで、この辺りが保全活動の難しいところでもありますね。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月18日 00:43
ウスイロの保護活動、お疲れ様でした。
色々な保護活動にせいぜい会費しか払っていない私に比べ、きちんと実戦されている事に頭が下がります。
数が増えているのはうれしいですね。
Posted by ダンダラ at 2006年09月18日 10:18
保全・調査活動ありがとうございます。
幼虫はキモかわいいですね。集団でいるのを見るとちょっと引いてしまいそう。来年たくさんの成虫としてまた会いたいです。
今度出るG7ではモニターが固定式になっちゃいましたね。
Posted by furu at 2006年09月18日 10:39
ダンダラさん
 コメント有り難うございます。
 環境省や兵庫県にも民間の有志が保全活動していることが好い印象を与えて、ウスイロは自然公園法の捕獲規制の蝶に指定してもらえました。今後も、できることをちょっとずつやっていこうと思っています。また撮影にもお越し下さいね。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月18日 11:29
furuさん
 コメント有り難うございます。
 是非、来シーズンに成虫撮影にお越しになって下さい。
 そうなんだ、PS−G7はモニター固定なんだぁ。話しは変わりますが、CANONさんの映像エンジンがDEGICUからDEGICVにバージョンアップされて、このG7に搭載されるんですよね。それが気になっています。新しい映像エンジン、どんな表現力なんでしょうねぇ〜
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月18日 11:40
蝶の保全活動が大切なことが分かっていても行動に移すことはなかなか出来ないと思います。
小さなことからコツコツと・・・ですね!お疲れ様でした。

ところで、ウルトラマンは何処へいったのでしょう?
ここを訪問する度にドキドキしますよ(爆)

Posted by Noreen at 2006年09月18日 20:52
Noreenさん
 コメント有り難うございます。
 実は、作業そっちのけで観察・撮影ばかりしてたりします。まあ、この時期は、参加することに意義があるというところでしょうか。(笑)
 わはは、ウルトラ兄弟さんは、地球上ではエネルギーの消耗が激しいので、M78星雲にお帰りになりました。(爆)
 今回は、Noreenさんも含めてペット好きの方むけのテンプレートにしてみました。で、自分自身にも優しく、12ポイントの文字に設定です。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月18日 21:27
ご苦労さまです。
ウスイロ幼虫の巣などほんとに久しぶりに拝見しました。
信州の知人宅でクガイソウに群れるコヒョウモンモドキの幼虫を思い出します。

最近は採るより見る、そして保護するという方向へだんだん変化していることは遅まきながら喜ばしいことです。
Posted by 深山葵 at 2006年09月19日 08:56
深山葵さん
 コメント有り難うございます。
 ほぉ、お知り合いのお家はコヒョウモンモドキが生息しているような素晴らしい環境なんですね。羨ましい・・・

 まあ「採ったことのない蝶を採ってみたい」っていう採集屋さんの単純な思いはよく理解できますが、それなら、「1♂1♀採ったらもういいんじゃない」って言いたいですね。採集屋さんも含めて、「蝶が絶滅してしまうことは喜ばしくない」と思っているのが、蝶愛好家だと思います。後は、思いを行動に移せるか移せないかだけの違いでしょう。
Posted by kenken(管理人) at 2006年09月19日 12:32
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