2006年01月29日

お蔵入り写真シリーズ(6) 「クロヒカゲモドキ」

060129k1.jpg060129k2.jpg 蝶のオフ・シーズンは、土曜日に仕事を入れることが多く、1月〜2月はほとんどの土曜日が仕事で詰まっていまして、昨日も遅くまで仕事しておりました。本日の日曜日は暖かくていぃお天気で、Zephyrusの越冬卵撮影にはもってこいの日だったのですが、ちょっと疲れがたまって、関西弁で言うと「あ〜、しんど!」って感じなので、休養のためと、夜の飲み会の買出しのために、フィールドにはでませんでした。

 というわけで、すんません、本日も「お蔵入り写真シリーズ」です。
 もっとも今回の作品は、「お蔵入り」というよりは、むしろ「とっておき」であります。
 昨年7月13日付けの本ブログで、クロヒカゲモドキの開翅シーンについてRhetenorさんからいただいたコメントに対して「後翅表面の眼状紋もなかなかGOODですが、そちらはシーズンオフの用にKEEPしておきますネ」とレスを付けていた「KEEP画像」であります。

 何度も書いておりますが、クロヒカゲモドキの撮影はホンマに難儀します。暗いところに静止していることが多く、いくらカメラをきちんと固定しても、たいていの場合、静止している枝葉が風にそよいで揺れるので、シャッタースピード不足でブレた写真になるのです。これらの写真も、やや被写界深度を出すために絞った分を、ISO感度を上げ、露出をマイナス2段階補正してシャッタースピードをかせいでみました。ストロボを使わずに自然光にこだわるとこんな写真になるわけです。

カメラ,レンズ:Canon EOS Kiss DN + Tamron90mm MACRO
【写真左】Tv:1/200,Av:5.0,評価測光,露出補正:-2/3,ISO感度:400,WB:太陽光
【写真右】Tv:1/320,Av:5.0,評価測光,露出補正:-2/3,ISO感度:400,WB:太陽光

 いかがでしょうか。
 クロヒカゲモドキの開翅シーンの後翅表面の眼状紋、なかなかのもんでしょう。

 まったく関係ない話ですが、今夜これからの飲み会は、復刻版SPINDAの個人的な完成祝いであります。珍しい銘柄の旨い日本酒が飲めそうです。こちらは、また、酒の話題として本ブログにUPしましょう。(笑)
posted by kenken(管理人) at 18:00| Comment(22) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いやー、実に素晴らしいです。この蝶の翅表は失敗写真さえヌルですから。6月になったら、意地でも頑張ります。無理かなあ?
Posted by ノゾピー at 2006年01月29日 21:01
ノゾピーさん
 さっそくのコメント、どうもです。私も数年通ってようやくまともな写真が撮れました。ところで、NIKONのD70はCANONのKISS-DNに比べて、製品仕様レベルで、「暗さ」には強いカメラなので、あとはこんなシーンにさえ出会えればウマく撮影できると思いますよ。やはり撮影は忍耐勝負ですね。気負わずまいりましょう。
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月29日 22:51
さすがに「とっておき」の1枚ですね。僕の場合は良く撮れたと思うのはどんどん掲載してしまうので、少し角度が違うくらいのものしか残っていません。今年は少し出し惜しみしようかなあ。(^^;
開翅ももちろん撮りたいですが、まだ1回しかシャッターを切れていない蝶なので、ぜひ再会したいです。
Posted by BANYAN at 2006年01月29日 22:56
BANYANさん、まいどですぅ。
 デジカメだとついついたくさん撮ってしまって、整理がこの時期になってしまいますぅ。良い写真がたくさん撮れると蝶○F誌の生態写真館なんかに投稿するのですが、枚数が1〜2枚だとついつい抱え込んでしまうのが悪い癖です(^^;
 まあ気長にお付き合いすれば、じっくり撮影できるチャンスがきっと巡ってきまっせ〜
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月29日 23:11
こんばんは、こんな隠し玉があったのですね。
復刻版SPINDA、某通販書店で発注させていただきました。
Posted by thecla at 2006年01月29日 23:28
theclaさん
 おはようございます。この時期、探してみると結構「隠し玉」が出てくるもんです。デジカメだとフィルム代がかからないので気軽に撮影できるので・・・(笑)

 復刻版SPINDA・・・これはこれは、誠に有り難うございます。編集部に成り代わり、厚く御礼申し上げます。結局、一般流通は180部くらいになった模様です。
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月30日 06:58
こんにちは。半年の間、待ちに待った画像の登場ですネ。(笑)
いやぁ〜、素晴らしい!!
この蝶の素早さを知る者にとって、この様な画像は「うりゃァ〜!どうじゃ!」と聞こえてくる様です。
「お見事です。」・・・パチパチパチ

復刻版SPINDA、管理人様の雄姿と短編集を拝見しました。
古き良き時代にタイムスリップした気分に浸れました。
当時は信州に憧れて、よく夜行列車に揺られたものです。
麻雀、お酒、蝶。同じ様な行動に思わず笑みが、・・・。
お金は無くても、心は裕福だった。そんな、気がします。
Posted by Rhetenor at 2006年01月30日 09:17
蛇の目系のチョウの撮影には苦労が尽きませんね。
半年後に対の逸品を披露なさるところが「粋」ですね。

「隠れた名作」の数々、また楽しみにしています。
Posted by 深山葵 at 2006年01月30日 12:57
梅雨末期の蒸し暑い早朝、未だ下草は露に濡れ、蜘蛛の巣をかいくぐり、蚊の猛攻撃を受けながらの撮影だったと思います。まさに気色悪さの極致だった事でしょう。
それにメゲずに、このクロヒカゲモドキの画像。素晴らしい!のひとことです。

ところでSPINDA復刻版を読むと、ギフの時期、大糸線の千国駅に泊まったという記述をみつけました。
私もこの駅では数泊した思い出があります。寝るだけではなく、白馬駅前で買った大量の羊肉(100グラム88円とチョッと怪しげ…)を持ち込み、NさんやPさんそしてTさんといったメンバーでジンギスカン・パーティーをしたことがあります。
この千国駅で泊まるという行動は、京都の学生蝶屋に共通する生態のようですね。
Posted by ふしみや at 2006年01月30日 19:37
Rhetenorさん
 さっそくのコメント、有り難うございます。
 「確か、Rhetenorさんと約束してた画像があったよなぁ」って探し出しました。そんなにお褒めいただくと、思わず木に登ってしまいそうです。(笑) 「風吹かんといてやぁ〜 そのまま、そのまま、開いているんだよ〜」って祈りながらの撮影でした。

 ところで、この土曜日は、某集いでRhetenorさん方とお目にかかるチャンスだったのですが、ここのところずっと土曜日は仕事で行けませんでした。(涙)

 復刻版SPINDA・・・いや、お恥ずかしい。(^^; そう、古き良き時代でしたね。いつまでも、心は裕福でいたいものです。
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月30日 20:41
深山葵さん
 いつもコメント有り難うございます。
 翅表にあまりコントラストのないジャノメチョウ科の撮影はひと苦労です。名前のとおり、ヒカゲにいますしね。
 シーズン・オフにも皆さんに楽しんでいただけるよう、ちょこっと取り置き(出し惜しみ?)している画像があります。駄作、秀作含めて、またお目にかけますね。
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月30日 20:46
ふしみやさん
 この辺りののフィールドは、ふしみやさんも訪れておられますよね。そうそう、早朝は、オーバーズボンを履いておかないと、ずぶずぶになるんです。蚊の攻撃もキツイので長袖になるのですが、たまらん暑いですねぇ。メガネもくもるし。蜘蛛の巣、あります、あります。でも、蜘蛛の巣があると「あっ、まだ誰も入ってないな」なんて、ちょっと嬉しかったりします。(笑) お褒めに預かり、有り難うございます。

 そうそう、信州ではよく駅に泊まりましたねぇ〜 当時は当たり前というか・・・良い時代でした。松本駅だったかな、シュラフで寝ていたら、ひどい蚊の攻撃にあって、1匹1匹パシパシ駆除して「蚊の山」を築いたことがあります。(笑) 今度はジンギスカンやりまひょか。
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月30日 20:59
こんにちは
クロヒカゲモドキ、しっとり良い感じに撮れていますね。
昔は山梨の日野春あたりでは珍しくも何ともなかったんですが、最近はめっきり数が減ったようで、デジカメで撮影を始めてからはとんと見かけません。
こんな素晴らしい写真を見せられると、今年は少し本気で探さないといけないなという気になります。
昔たくさんいた時代にも開翅は見かけていないような気がします。
Posted by ダンダラ at 2006年01月31日 11:31
ダンダラさん
 コメント有り難うございます。数年通って、ようやく開翅シーンを撮影することができました。2年ほど前に、ピカピカに新鮮な個体が開翅しているシーンを目撃したのですが、すごいブッシュの中で撮影できませんでした。今回はうまく、そぉ〜っと近づくことができました。開翅は朝の日光浴と夕方のテリトリーとがありますが、朝のほうが「しっとり」感が出て、私好みであります。
 でも、ダンダラさんは素晴らしい飛翔シーンを撮られてますよねぇ〜 あれいいなぁ。(^_^)
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月31日 12:27
いい写真ですね。
ヒカゲ好きにはたまりません。
ずいぶん昔に日野春で沢山飛んでいて、どんな蝶もいるところにはいるものだと関心した記憶があります。
九州では多くはなかったですね、当時から。
残念ながら写真のない蝶です。
いつでも撮れるから方式で録らなかったのが原因です。
Posted by maeda at 2006年01月31日 17:09
maedaさん
 有り難うございます。なかなかえぇ写真でしょ。
 この後翅表面の眼状紋がとても好みなんですが、なかなか撮らせてくれません。同じ Lethe なのに、ナミヒカゲとクロヒカゲが多化性であるのに対して、こいつだけが年1化というのが棲息環境を狭めているのでしょう。
 九州のクロヒカゲモドキとキマダラモドキもどんな環境にいるのか、自分の目で見ておきたいなと思っています。
 いつでも撮れる・・・は本当に撮っておかねばなりませんね。私も、北海道の蝶はいつかは撮りに・・・と思ってますが、本当にそろそろ行動しないといけません。
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月31日 18:38
流石はkenkenさんですね、いやいや、素晴らしいです。個人的には特に右の画像、脳みそがとろけそうです(笑)。出し惜しみしないでどんどん楽しませてください(笑)。九州でもこの蝶はかなり珍ですが、某誌のバックナンバーで割と近いところの情報が入ったので、今年は再挑戦です。
ふしみやさん、千国駅でのジンギスカン、一生忘れられない想い出です(笑)。ねぇ、たかしまやさん!
Posted by nomusan at 2006年01月31日 20:49
nomusanさん
 「斜め45度逆光開翅友の会」としては、右の写真は外せませんよねぇ。なんとか下から見上げる角度で撮影しようと、左の写真を撮影してから遠回りして、そぉ〜っとほふく前進してドロドロになりながらの撮影です。残念ながら斜め45度は無理で15度くらいかな。(笑)
 九州の個体の写真も見たいなぁ〜 キマダラモドキも。
 次はジンギスカンで決まりかな。北海道でだったりして。(笑)
Posted by kenken(管理人) at 2006年01月31日 22:48
右側の画像、最高です!
背景の羊歯から思うに、暗いし、低いしで、
普通じゃ撮れない画像ですよね!
裏面の眼状紋も素敵ですが、
左右前翅と触覚のシャープなラインが、眼を中心にX状に美しくクロスするところが、斜め45度愛好者の心を激しく揺さ振ります。
Posted by pekeyama at 2006年02月01日 21:04
pekeyamaさん
 コメント有り難うございます。そう、この頃は、pekeさんの「斜め45度」に影響され始めた頃で、おかげで、ちゃんと意識して右側の画像を撮ることができました。(謝々)
 私なりに秀作であると思っております。
 そう、お察しのとおり、かなり暗い環境で、たいていの画像は風でブレてしまうのですが、何枚も撮影すると、その中に風の影響が少なく、うまく写っているのものがあります。
 しかし、クロヒカゲモドキは本当にV字開翅ですね。これ以上は開きませんでした。ちょうど90度開翅かな。
Posted by kenken(管理人) at 2006年02月01日 22:26
すごい写真がありますね、私もクロヒカゲモドキの開翅はまだ出会ったことありません、お蔵入りにはもったいない写真です。感度を替えての撮影はデジカメの利点ですね、アナログはどうしてもストロボになります。昨年暮れにデジカメ手に入れましたので使う予定です。
 昨年にこのモドキの撮影に数年ぶりに行きましたが、環境変化でだめだした、恐らく島根では絶滅と言う言葉がでてきそうです。
 自然光の写真はいいですね、私は光量を調整したりしてますが、ストロボ写真になってしまいます、デジカメで挑戦です
Posted by SK at 2006年02月08日 23:32
SKさん
 こんばんは。お久しぶりでございます。コメント有り難うございます。
 う〜ん、島根は厳しいのですかぁ。なんだか悲しいですねぇ。クロヒカゲモドキって、同じような環境が続いていても、その中でも局地的にいるんですよねっ。再チャレンジの価値もあるかも。デジ一眼ですと、その場で感度を調整できるので、なかなか重宝します。自然光での撮影は、被写体もこちらも静止していないと良い写真は撮れませんが、うまく撮れると、本当に自然の色が表現できますね。
 
Posted by kenken(管理人) at 2006年02月09日 00:02
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