「『シルビアシジミ』の和名は、学者さん(中原和郎氏)の娘の名に因む」ということは昔から知っておりましたが、シルビアシジミの発見と命名の経緯を克明に書き記した本が出版されたので、早速購入して読んでみました。


著者の中村和夫氏は某大学を定年退職なさった後、縁あって本書を書かれたとのこと。大学勤務されていただけあって、資料、文献、事実の調査が半端なく、最後はシルビア嬢のお墓まで探索、発見されておられます。稀代の名著であると拝読いたしました。
なお、著作中47頁に誤記がありましたので、正確に事実を伝えるべく、僭越ながら正誤表を書かせていただきます。2009年の事実を2014年発行の文献で確認されたので、誤記になったと推測されます。
正:「2009年に能登半島志賀町でシルビアシジミの生息が再確認された」
誤:「2014年に能登半島志賀町でシルビアシジミの生息が再確認された」
この機会に、旧プロバイダーのブログサービス撤退により画像消失している
2010年の過去記事を、バックアップから画像を復刻して以下に再掲載しておきましょう。
【北限のシルビアシジミ(2010年9月19〜20日)】
本ブログにも時々ご登場下さるふ○み○さんが、昨2009年、石川県能登半島に生息する北限のシルビアシジミを17年ぶりに再発見されました。その素晴らしい探索能力と再発見の栄誉をあらためて称え、敬意を込めて、以下の記事を書かせていただきます。

北限のシルビアシジミとその生息環境を写真に残しておくのは、生態写真に取り組む者の使命かと思い、石川県志賀町を訪れました。
日本海を背景に岩場の下草上で交尾するシルビアシジミ。日本海らしい海と空の色が表現できました。前翅裏亜外縁の黒点列、1番上が内側にずれ、上から3番目が横長になるというのが、北限のシルビアシジミの特徴でしょう。

海辺のちょっとした草付きに自生するミヤコグサに産卵するシルビアシジミ。雨粒がぱらつくお天気で、実際の雰囲気を再現しています。右上が水平線ですが、こういう写真では水平に表現することに苦心させられます。訪問初日の午前中にこれらの写真を撮影後、ふ○み○さんのような探索能力はありませんが、輪島市の探索へと向かいました。



「広角ばかりじゃなく、100mm Macroでの描写はないんかい!」って声が聞こえてきそうなので、Macro画像を2枚追加しておきましょう。北限のシルビアシジミがどんなお顔をしているのか、その傾向が少しでも分かるように、4写真5個体、全て別個体でございますよ
posted by kenken(管理人) at 22:23|
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蝶
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