2012年09月29日

いつ開翅するの?ムモンアカシジミに聞いてみた(2012年8月4,5,11日)

 現在、9月29日の夜でございます。明9月30日は紀伊半島に探索/撮影遠征しようと考えておりましたが、どう考えても台風の影響で無理ですな・・・延期することにしました。という訳で、ちょっと時間にゆとりができたので、以前予告していた記事を忘れないうちに書いておきましょう。
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 Zephyrusの開翅シーンは、かなり計画的に撮れるのですが、ムモンアカシジミの開翅はそうはいきません。そもそもムモンアカシジミはどんな時に開翅するのか・・・長野県の複数の生息地で気長に観察してみました。

◆8月4日、白馬村、晴れ、最高気温31度。

120814 ♂は、活動時間帯に地上高約7mの葉上で開翅しておりました。 写真は、低い位置に降りてきた♀で、カメラをセットして待ちましたが、翅の擦り合わせ行動はするものの、開翅せずにいきなり飛びました。

◆8月5日、岡谷市、晴れ、最高気温32度。

120814120814 木陰の下草に避暑に降りている個体は、翅のすり合わせ行動はするものの、さっぱり開きません。活動時刻になると、いきなり樹上へ上がりました。

120814 この日は、産卵行動をじっくり観察することができました。クサアリのいるコナラの高い位置から、幹にまとわりつくように飛びながら低い位置に降りてきての産卵シーンです。1卵ずつの産付でした。

120814 上の写真とは別の♀です。産卵が終わると、付近の下草で休憩し、やがてほんの少し開翅してから、樹上に上がっていきました。

◆8月11日、白馬村、曇り、一時にわか雨、のち晴れ、最高気温27度。

120814 ♂は、活動時間帯に地上高約7mの葉上で開翅しておりました。

120814 活動時間帯、低い位置に降りてきた♀を観察していると、翅の擦り合わせ行動はするものの開翅せず、吸蜜行動に移行しました。

120814 おきまりの 15mm Fisheye での広角大画像も1枚掲載しておきましょう。上の写真と同一シーンです。

 ムモンアカシジミ、開翅条件を確定できませんが、開翅することは分っています。アカシジミ、開翅シーンを写真で拝見したことがあります。現在、私が最も知りたいこと・・・ウラナミアカシジミも90度以上の大開翅するんやろか・・・ご覧になった方がおられましたら、コメントいただけると嬉しゅうございます。
posted by kenken(管理人) at 22:33| Comment(14) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月27日

漆黒の表現・クロツバメ編(2012年9月22-23日)

 9月22日、数年ぶりに淡路島でシルビアシジミを撮影したのち、鳴門渦潮を見ながら四国へ移動です。

120922 徳島県のシルビアシジミ。青鱗の乗り具合、兵庫県とほとんど変わりませんなぁ。この日はずっと明るい曇りの撮影日和で、翅表の漆黒さ、綺麗に表現できました♪やっぱし、食草にとまっている絵は雰囲気あるな・・・

120922  その後、香川県のマンネングサ喰いのクロツバメなんか撮ってみました。食草にとまっている「雰囲気のある画像」を撮りたかったのですが、時期が違うのか、時間帯が遅いのか、こんな証拠写真のみでタイムアップです。(涙)

 とは言うものの、今回は、友人と、瀬戸内海のお魚を食べるのがメインの遠征でございます。

120922120922 愛媛県の島の船宿でこんな料理に舌鼓を打って、ビールをぐびぐび・・・食後、この日の画像を確認していると・・・知らぬ間に意識がなくなり、気がつくと朝でしたわ。(笑)結構、消耗していたようです。

 一夜明けて9月23日、朝から島のクロツバメ探索です。

120922 まずは基本から、「食草+蝶」を撮っておきましょう。クロツバメの変異に詳しい方々用に、翅裏の斑紋が全部写った画像を・・・意外と撮るの難しい・・・(笑)

120922 新鮮な個体、これは曇天下で、漆黒さの表現としては満点レベルでしょう。周囲が暗めの場所にとまった時が表現チャンスだったりします。でもね・・・

120922 マイ師匠のお言葉を引用すると、「殆ど完璧な個体だが、無地の黒は『殆ど』でも気になってしまう」。そうなんです、縁毛の僅かな抜けと左前翅表の微かな傷が・・・

120922120922 岩上での静止シーンを100mm Macroと15mm Fisheyeで撮り分けました。島のクロツなので、なんとか海を背景に入れようと・・・広角画像の左中央辺りに海が見えますやろっ!気がつくと、ここは広島県だったりします。

 2日間を通じて、延々と「明るい曇り」という最高の撮影日和でございました。同行いただいた友人の天気運が良いのでしょう。おおきにっ!友人に大感謝の遠征でございました。
posted by kenken(管理人) at 19:14| Comment(8) | 食べ物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月24日

漆黒の表現・シルビア編(2012年9月22日)

 今シーズンのシルビアシジミ、海に面していない関東某県は「平年並み」でしょうか。日本海に面した某県や太平洋に面した某県では「不作」と伝え聞いております。
 日本海にも太平洋にも面していない、淡路島(兵庫県)の豊凶はどんなもんでしょうか。数年ぶりに撮影に訪れてみました。

120922 平年並みのようでした。新鮮な個体を選んで撮影です。ミヤコグサに静止する♀、やはり食草にとまっている姿は映えますね。縦位置でミヤコグサの群落をメインに表現してみました。・・・とか書いてますが、実は、瀬戸内海の魚を食べるのが主目的の遠征だったりします。(笑)

120922 私好みの翅表と翅裏を同時に表現した1枚です。まだ暑い季節なので青鱗は少なめです。翅表の漆黒さの表現を意識して撮りました。

120922120922 同一個体の開翅シーンでございます。左写真は直射日光下、右写真は曇天下です。やはり曇天下が最も綺麗な色が出ますね。

120922120922 交尾シーンにも遭遇です。♂も♀も新鮮な交尾シーンはえぇもんですね。100mm Macro と 15mmFisheye とで同一シーンの表現です。淡路島では、このような田畑の畦が主たる生息環境になります。

 「漆黒さ」の表現はなかなか難しいものですが、結構、雰囲気出てるのではないかな。
posted by kenken(管理人) at 22:57| Comment(8) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月17日

褄白裏蛇目(2012年9月初中旬)

 どなたのHPかブログか、忘れてしまいましたが、以前、ツマジロウラジャノメを綺麗に表現された写真を拝見し、私も改めて撮ってみたくなりました。信州方面までお出かけするとそれなりの個体数がいるのでしょうが、京都在住の私は、紀伊半島の個体群にこだわり(実は、一般道のみで高速料金かけずに手軽に行ける距離だったりするのが重要なのですが)、先々週、先週と9月の初中旬ののべ2日間、三重県/奈良県で探索/撮影してみました。

12090913 気温が上がりきらない午前中が撮影には向いていますね。やや時期遅れではありますが、まあまあ新鮮な♀の静止シーン。見たか!これが紀伊半島個体群の特徴の・・・そんなものはないか・・・(笑)

12090913 産卵シーン、私好みの「翅表と翅裏を同時に表現」でございます。食草のひ弱な株を選んで1卵ずつの産卵で、産卵の合間に休息/吸蜜を繰り返しておりました。

12090913 崖の蝶です。翅裏をフラットに、遮蔽物なく撮るのは、実は、めちゃくちゃ難しかったりします。崖の高いところからなかなか写程内に降りてけぇへんし。このシーンも岩肌のコケ類に邪魔されてしまいました。

1209091312090913 イタドリにシラヤマギク(植物種名は疎いので、間違っていたら教えてね)、産卵の合間、種々の花で吸蜜します。よく見ていただくと分かりますが、別個体です。

 最後に2枚、今回の探索/撮影行で得られたお気に入りの写真を大きめにUPしますね。

12090913 蝶と花、それぞれがそれなりの鮮度で美しく、お気に入りの1枚です。自然光で撮れたので、違和感のない色彩ですわ。やっぱし、ツマジロはえぇ蝶やなぁ〜

12090913 まだ朝露の残る時間帯、この絵も自然光での表現です。ツリフネソウ(植物種名は疎いので、間違っていたら教えてね)での吸蜜は初見です。これまた、私好みの「翅表と翅裏を同時に表現」でございます。

 これで、紀伊半島個体群の♀撮影は卒業かな。来シーズン以降、♂も綺麗に撮りたいですね。
posted by kenken(管理人) at 19:54| Comment(16) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月05日

続・西日本型/東日本型って・・・(2012年9月1日)

 1つ前の記事の続編でございます。午前中、三重県で「西日本型/東日本型?」なんて考えながら撮影した後、午後は滋賀県に移動です。

120901m 早く着いても暑いだけなので、のんびり移動。移動途上、久々に「天下一品」のこってりラーメンとチャーハン・セットで昼食です。うん、とぉ〜ても美味しゅうございました。これは間違いなく「西日本」の味ですわ。

120901s 滋賀県、琵琶湖の北の年2化の個体群です。こいつは西日本型? 同じ滋賀県でも琵琶湖の南の年1化は東日本型? なんて考えながら撮影していたら、陽が傾いてきて吸蜜、飛翔など活動が始まりました。

120901s シソの仲間の花での吸蜜シーン。やはり、生態写真をやっていると、こういう動きのあるシーンを綺麗に撮りたいもんで、西日本型/東日本型なんて、まあどうでもえぇか、という感じになってきました。(笑)

120901s イノコズチの仲間での吸蜜シーン。こんな花?でも吸蜜するんですね。結構この花には執着していて、複数の個体が訪れておりました。お気に入りの写真なので、大きめにUPしておきましょう。

120901s 吸蜜しながら、開翅シーンも披露してくれました。翅裏を撮影しながら、おそらく♀やろな・・・と思ってましたが、翅表の感じから♀でよろしいかと。

120901s120901s 師匠が「交尾個体がいるよ」って呼んでくれました。広角写真も披露いたしましょう。この2枚は同一個体ですので、念のため。この頃には陽もだいぶ傾いて涼しくなってきましたわ。

 午前中は暑いだけで静止シーンの写真ばかりでしたが、午後はいろいろ動きのあるシーンが撮影できて、嬉しゅうございました。やっぱり、生態写真は、動きが感じられんと面白うないなぁ。
posted by kenken(管理人) at 18:07| Comment(8) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月02日

西日本型/東日本型って・・・(2012年9月1日)

 この日は、ある会合へのお誘いをいただいたのですが、既に予定が入っておりましたので、失礼させていただきました。申しわけございません。予定というのは、マイ師匠が午後に滋賀県まで撮影にお越しになるので、ご一緒しようというものです。当初、午前中はのんびり休養して、午後に滋賀県でお出迎えという予定でしたが、私は、(先週の京都インセクトフェア関連で標本を見学して)気になることがあったので、午前中に三重県、午後に滋賀県というスケジュールにいたしました。
 気になることとは・・・蝶の地域変異で「西日本型/東日本型」というお話しをよく耳にするのですが、そもそも三重県というのは、(地理的に/蝶の地域変異的に)西日本なのか、東日本なのか・・・

120901m120901m

 ダイミョウセセリは、後翅の白斑の現われ具合で西日本型/東日本型と分けられますが、上の2個体は中間型で良いのかな?

 以前、当ブログに、Kさんから次のとおりコメントいただきました。「ウラナミジャノメ、(中略)裏面の斑紋で(中略)、西日本型と東日本型があるのではないかと見ています。琵琶湖南部の年1化型は東日本型のような気が今のところしています。京都府南部の年2化型は明らかに西日本型のようです。」

120901m120901m

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 上の4個体は、西日本型/東日本型のいずれなんやろか・・・私には、さっぱり分らん・・・読者の皆さんには、どうでもよいことかもしれませんが、どうも私は気になってモヤモヤします。【続く】
posted by kenken(管理人) at 21:33| Comment(12) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする