悪天候のなか、ご参加、有り難うございました。この場を借りて、御礼申し上げます。
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さて、観察会に先立って、前日7/10の午後にのんびり現地入りし、ウスイロ生息地でトランセクト調査・撮影など行い、その後、周辺地で探索・撮影など楽しんでおりました。その7/10の活動について書いておきましょう。
まずは、ウスイロ生息地での活動です。腕章と身分証を付けて、ウスイロのトランセクト調査兼採集規制パトロールです。本年も例年並の発生状況でホッとしました。何度も書きますが、当地・ハチ高原一帯のウスイロヒョウモンモドキは、自然公園法により採集禁止となっておりますので、愛蝶家の皆さまのご協力をよろしくお願いします。




この頃から、だんだん雲ゆきが怪しくなってきて、どうかなと思いながらも、午後遅くに、カシワの自生する高標高地に移動です。
ここは、ハヤシミドリシジミをはじめ、Zephyrus類の撮影好適地なのですが・・・あきません、本能的にZephyrusはそっちのけで、キマダラルリツバメ(以下、「キマリン」といいます)を探索してしまいます。すると、おおっ、いきなりキマリン飛んでるやんかっ、どんなもんじゃい!って近づいてみるとトラフシジミ(以下、トラフといいます)夏型でした。(飛翔してる姿、ホンマにキマリンによう似とるなぁ〜)


その後、キマリン生息していて、撮影可能な低い位置でテリ張る可能性があるとすれば、ここやろって場所で目を凝らして探してみると・・・

うううっ、しかし、この「証拠写真」撮影後、いわゆる「行ってけ〜」状態で消えてしまいました。あららっ・・・時刻と周囲の明るさから考えると、おわっ!もうテリ張りタイムは終わってたんや・・・トラフの翅表にカメラを向けているうちに、キマリンの開翅、撮り損のうてもうたぁ〜
某氏のサイトのこんな「お言葉」を思い出しました。「ちゃんと撮ればどんな蝶でも美しいものである。それはよくわかっているが、普通種にカメラの向けるのは一種の覚悟が要る。撮影は採集と違って『ちょっと摘んで撮る(採る)』というわけにはいかず、それなりに時間がかかる。その間は仮にすぐ近くで『決定的瞬間』が繰り広げられていても気付かず逃すことになる。その覚悟が必要なのである。」・・・しかし、トラフとキマリンの開翅、どちらが私には「決定的瞬間」かと言われると、正直、迷います。これが「kenkenは、キマリン撮影は卒業」とS師匠から言われている所以なのか?