2010年07月23日

セセリの撮り方考(2010年7月17日)

 7/17〜7/19の3連休は猛烈な暑さでしたね。暑さに負けず、日帰り撮影行3連発を決行しておりました。まずは、初日7/17について書いておきましょう。

 セセリチョウは、どう撮ったら綺麗に表現できるのか・・・そんなことを考えながら、兵庫県の山間部でホシチャバネセセリを相手にいろいろ試しておりました。

100717hs1.jpg こんな感じで翅裏をフラットに撮るには、絞り開放でも、そこそこ簡単に撮れますね。う〜ん、こいつは相当に新鮮な個体で、びっしり揃った縁毛がえぇもんです。

100717hs2.jpg セセリチョウ特有の「ジェット戦闘機型の立体的開翅」です。100mm Macroで1段階だけ絞ってのF4.0での描写です。背景をぼかしながらも眼と翅の両方にピンって、なかなか合わんもんでねぇ、撮影していても、めちゃ歩留まり悪いです。

 「セセリ」とは漢字で、手偏に「弄」と書きます。意味は「小刻みな動作をせわしなく繰り返す」でありまして、その漢字どおり、ちょこまか動きながら吸蜜するセセリチョウ、吸蜜シーンは意外と撮影に難儀します。

100717hs3.jpg 同じく100mm Macro F4での描写です。本当は、F11くらいまで絞ったほうが全体にピンがいって切れのある絵になるのかもしれません。これだけのカンカン照りであれば、F11まで絞ってもシャッタースピード稼げるでしょうし。

100717hs5.jpg 立体的開翅吸蜜です。うん、100mm F4なら、これくらい離れて撮ったほうがえぇ感じかも。オカトラノオの花の全体像もしっかり描写して、雰囲気出てますな。この日の絵の中で、最もお気に入りの1枚です。

100717hs4.jpg はぁ〜、しかし、コンデジGX-100ですと、何も難しいこと考えんでも、Pモードで接写すれば、こんなパンフォーカスな絵がいとも簡単に得られます。う〜ん、やっぱしセセリはコンデジで撮るのが正解か?

 皆さん、セセリチョウ特有の「ジェット戦闘機型の立体的開翅」って、どう撮っておられますかな。
posted by kenken(管理人) at 12:45| Comment(22) | カメラ&撮影法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月12日

ウスイロヒョウモンモドキ観察会前日(2010年7月10日)

 7/11(日)は、兵庫県ハチ高原のウスイロヒョウモンモドキ(以下、「ウスイロ」といいます)の観察会(ひとつ下の記事↓をご参照下さい)に主催者側スタッフとして参加してきました。あいにく朝からの雨で、観察会は、急遽、屋内でのウスイロ動画やスライドによる説明会のみに変更となり、生息地の現地訪問は中止となりましたが、説明会には、生息地の土地管理者である地区長さんほか地元の方々が来て下さいました。
 悪天候のなか、ご参加、有り難うございました。この場を借りて、御礼申し上げます。

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 さて、観察会に先立って、前日7/10の午後にのんびり現地入りし、ウスイロ生息地でトランセクト調査・撮影など行い、その後、周辺地で探索・撮影など楽しんでおりました。その7/10の活動について書いておきましょう。

 まずは、ウスイロ生息地での活動です。腕章と身分証を付けて、ウスイロのトランセクト調査兼採集規制パトロールです。本年も例年並の発生状況でホッとしました。何度も書きますが、当地・ハチ高原一帯のウスイロヒョウモンモドキは、自然公園法により採集禁止となっておりますので、愛蝶家の皆さまのご協力をよろしくお願いします。

100710us1.jpg 珍しく、ウスイロがクリを訪花していました。吸蜜行動の有無を確認すると、ちゃんと口吻を伸ばして吸蜜していましたね。途中、顔馴染みの撮影者さん3人に遭遇しました。

100710us2.jpg クリでの吸蜜シーンを広角でも撮っておきました。生息地はこんな環境ですわ。この日は、トランセクト調査用紙には「雲量100」と書き込む、梅雨らしいお天気でしたね。

100710ks1.jpg100710ks2.jpg キマダラセセリより大きいのに、なぜコキマダラセセリ?といつも思いながら・・・梅雨の草原に、その黄色が染み入るように綺麗なので、足を止めて撮影です。左が一眼デジ100mm Macro、右がコンデジGX-100での画像です。セセリの生態写真には、やはり深度の深いコンデジのほうが全体にピンがいってえぇですな。

 この頃から、だんだん雲ゆきが怪しくなってきて、どうかなと思いながらも、午後遅くに、カシワの自生する高標高地に移動です。

 ここは、ハヤシミドリシジミをはじめ、Zephyrus類の撮影好適地なのですが・・・あきません、本能的にZephyrusはそっちのけで、キマダラルリツバメ(以下、「キマリン」といいます)を探索してしまいます。すると、おおっ、いきなりキマリン飛んでるやんかっ、どんなもんじゃい!って近づいてみるとトラフシジミ(以下、トラフといいます)夏型でした。(飛翔してる姿、ホンマにキマリンによう似とるなぁ〜)

100710tr1.jpg100710tr2.jpg 開翅する雰囲気なので見守ると、見事に翅表のブルーを拝ませてくれたので、大切に撮影しました。夏型のトラフの翅表を拝むのは、実は2回目なんです。キマリンの翅表よりも撮影難しいと感じているのは、私だけでしょうか。
 その後、キマリン生息していて、撮影可能な低い位置でテリ張る可能性があるとすれば、ここやろって場所で目を凝らして探してみると・・・

100710km.jpg 今度こそ、どんなもんじゃい!目視で葉上に静止するキマリンを発見です。(この快感がたまらんっ!尾突も4白揃ってるし)
 うううっ、しかし、この「証拠写真」撮影後、いわゆる「行ってけ〜」状態で消えてしまいました。あららっ・・・時刻と周囲の明るさから考えると、おわっ!もうテリ張りタイムは終わってたんや・・・トラフの翅表にカメラを向けているうちに、キマリンの開翅、撮り損のうてもうたぁ〜

 某氏のサイトのこんな「お言葉」を思い出しました。「ちゃんと撮ればどんな蝶でも美しいものである。それはよくわかっているが、普通種にカメラの向けるのは一種の覚悟が要る。撮影は採集と違って『ちょっと摘んで撮る(採る)』というわけにはいかず、それなりに時間がかかる。その間は仮にすぐ近くで『決定的瞬間』が繰り広げられていても気付かず逃すことになる。その覚悟が必要なのである。」・・・しかし、トラフとキマリンの開翅、どちらが私には「決定的瞬間」かと言われると、正直、迷います。これが「kenkenは、キマリン撮影は卒業」とS師匠から言われている所以なのか?
posted by kenken(管理人) at 20:17| Comment(24) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月11日

2010年7月11日(日) 夏のチョウ観察会のご案内

◆7月11日まで、本記事がトップになります。
 最新記事は、ひとつ下↓をご覧になって下さい

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 「兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会」からのご案内です。
 兵庫県の夏の草原にチョウの観察にでかけてみませんか。この季節、ウスイロヒョウモンモドキも飛んでいます。

●主 催:兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会
●協 力:養父市・香美町・氷ノ山鉢伏観光協会・小代観光協会
●問合先:兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会事務局
    TEL:080-5719-6937

・参加希望者は必要事項をお書きの上、FAXでお申し込み下さい。
・必要事項とFAX用紙、詳しい案内は、ここをクリック
    申込先FAX:079-667-3159
・参加票は発行しませんので、当日集合場所へお越し下さい。

■集合場所:兵庫県養父市 ハチ高原交流促進センター
■集合日時:7月11日(日)10:00〜
■持ち物弁当・飲み物・帽子
※雨天は中止です。
※前日及び当日、開催の有無を以下によりご確認いただけます。
連絡先:ハチ高原交流促進センター(TEL:079-667-8331)
時間帯:7月10日(土)16:00〜17:00、7月11日(日)8:30〜

以上
----------以下、管理人より補足です。----------
◆2006年7月より、ウスイロヒョウモンモドキは、自然公園法による「指定動物」となり、当地ハチ高原一帯を含めて、氷ノ山後山那岐山国定公園において採集禁止となっております。

◆管理人も、兵庫ウスイロヒョウモンモドキを守る会のメンバーの1人です。会では、草刈りなど生息地の環境維持活動も行っています。蝶類の保全は、環境維持活動と捕獲規制の両方の取り組みがなされてこそ、その効果があがります。

posted by kenken(管理人) at 00:00| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月07日

開翅待ち心中(2010年7月5日)

 7/3〜7/4の週末は、結構な雨でしたね。どこにもお出かけせず、お家でのんびりしておりました。で、ナゼか、7/5(月)は、久々に「年休」を取得しておりましてね・・・
 まずは、早朝〜午前中、京都府南部・滋賀県南部を訪れてみました。

100707oh1.jpg 新鮮なオオヒカゲを発見。たいていは、こんな薮の中におりまして、撮影には難儀します。その後、追いかけまわして、ようやく次の写真のような撮影し易い葉上にとまってくれました。

100707oh2.jpg これは、めちゃくちゃ開翅しそうな雰囲気でシビれました。延々と開翅を待ちましたが、あきません!突然ふわっと飛んで、薮の中へ消えていきました。いわゆる、「開翅待ち心中」ちゅうやつですわ。(涙)

100707kr1.jpg クロヒカゲモドキは発生しとらんのかいなと思いきや、いきなり新鮮な♀に遭遇ですわ。こりゃ大事に撮らんと・・・まずは、こんな証拠写真を押さえておき・・・

100707kr2.jpg その後、追いかけまわすと、薮中の葉上に静止です。まいど書いておりますが、光量不足、下草の遮り、薮蚊の攻撃の3重苦に悩まされながら、翅裏をフラットに撮りました。写真左下の木の枝が邪魔な絵ですが、実は次の写真のようなシチュエーションでしてね、枝をのけようとすると静止している葉を揺らして逃げられてしまうんですわ。

100707kr4.jpg ちょっとお天気良くなり過ぎて、もう開翅は望めんやろなぁと思いながらも、「ワシが一番撮りたいのは♀の開翅やぁ〜開いてぇなぁ〜」なんて話しかけながら、延々とにらめっこしておりましたが、またしても、あきません!突如、結構な高さに舞いあがり、雑木林の中へ消えて行きました。またしても「開翅待ち心中」でございます。(大涙)

 気温が上がってくると開翅は望めません。ヒカゲモノ撮影は切り上げて、気合を入れ直し、兵庫県北部まで移動を決意です。あかん・・・だんだん「毎週キマ撮らなイヤやぁ〜」ってな症状になってきた・・・

100707bn.jpg ところで、探索途上、こんな美しいキノコを見つけました。こいつ食ったら、まず、タダではスマンやろなぁ〜って色ですね。キノコにお詳しい方、コメントいただけると幸いです。

----【以下、2010-7-8追記】----
100707tm.jpg 上の写真のキノコ、食用の「タマゴタケ」とのコメントをいただきました。同定し易いように、真横からのショットも追加しておきますね。ところで、調べてみると、これとよく似たクロヒカゲモドキならぬ「タマゴタケモドキ」って毒キノコがあるようで、気をつけましょう。

posted by kenken(管理人) at 22:52| Comment(14) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月03日

クロミドリシジミ(2010年6月13日)

 本日(7/3)の京都は、朝から終日雨でした。「この時期、休みの日に京都にいてるんやったら、毎日キマ撮らな気が済まん!」なんて考えているかどうかは別にしても、本日は、「雨でも撮れるヒカゲモノ」の撮影にすら出かける気がしないくらい本降りが続いており、終日お家でのんびりしておりました。
 こんな日は、以前に書きそびれた記事でも書いておきましょう。約2週間前、6月13日午前中の記事でございます。
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 最近、本格参入し始めた Zephyrus 撮影、今回は、愛知県のクロミドリシジミに初挑戦です。ところで、愛知県のクロミドリって、結構最近発見されたのではないかな。私が学生の頃(約30年前)は記録になかったような記憶があります。
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 長野県、静岡県のベニモンカラス探索からの帰路途上、岐阜県内のSAで車中泊後、6/13早朝は、愛知県内のクロミドリの生息地を訪れてみました。
 このあたりのクヌギ林がえぇ感じやなぁ〜と環境を見ながら流していると、以前に見た記憶のある某県ナンバーの車を発見。近づいてみると、やっぱし、飛翔写真のAさんじゃありませんかっ!5/16に三重県のミカドアゲハ撮影時にフィールド初遭遇して以来の再会です。一度遭遇したら、遭遇するのが「クセ」になりますな。
 長竿でクヌギを叩くと、♀は地表近くにまで降りてくるものの、♂はなかなか降りてきません。で、結果、♀ばかり撮れました。次回以降は♂撮影に絞りましょう。

100613-01.jpg Favonius属の中では最も美しい翅裏でしょう。後翅裏の亜外縁のヒサマツチックな斑紋が大好きです。300mmで下草の隙間ごしに撮ったらとても幻想的な仕上がりになりました。

100613-02.jpg 1枚目とは別個体です。こいつは、見つけたときから下草の葉上におりました。100mm Macroでもきちんと表現しておきましょう。前肢をたたんでいる仕草がZephyrusらしくてえぇですなぁ〜

100613-03.jpg 意外と簡単に開翅してくれますね。良く見ると、葉上の水滴に口吻を伸ばしているのが分かります。
 う〜ん、しかし、贅沢な話ですが、♀の開翅写真って、撮影意欲がいまいち湧いてきませんな。

100613-04.jpg100613-05.jpg コンデジGX-100でも撮っておきました。「新鮮な個体がゆえに、僅かな傷も目だってしまう・・・」師匠ならきっとこんなコメント入れるでしょう。

 さっぱり♂が降りてこないので撤収を決意です。予想では、この頃にはお天気悪くなって帰路につけるかと思ってましたが、意外とお天気崩れてきません。曇りの日はベニモンカラスはどんな行動をするのか・・・あるいは、姿も見られないのか・・・今後の撮影のために自分の目で観察しておかなあかんかな・・・
posted by kenken(管理人) at 20:36| Comment(14) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする