週明けの11月2日には強い冬型の天気配置になるとのことで、10月31日は今シーズン最後?の成虫観察/撮影に和歌山県まで遠征してきました。この日は陽射しを肌に感じるくらいの快晴で高気温の1日でした。
まずは、午前中早いめの時間帯、サツマシジミの開翅について、1つ前の記事で書いた仮説の検証です。


どうやら仮説は当たっているようですね。樹上生活者のサツマは、活動する前に樹上で開翅していました。この後、活発に飛翔し始め、地表近くに吸蜜や吸水に降りてくるようになると、飛び続けておりました。
快晴・高気温では日中はサツマの開翅シーンは期待薄です。仮説も検証できたので、さっさと切り上げて、別の場所へ移動し、ルーミスシジミを探してみました。


日光浴するならこんなところじゃないかなと探してみると、いました!照葉樹の葉上で、何かの分泌物に口吻を伸ばしていました。越冬中の栄養補給もきっとこうするんだろうなぁとじっくり観察しました。


この個体は、やがて、期待どおり、予想どおり、地表まで降りて日光浴開翅シーンを披露してくれました。お天気の条件さえ整えば、ルーミスの開翅は狙って撮れますが、深い渓谷なので、なかなかお天気がねぇ〜




こちらは上の2枚とは別個体です。一瞬しか降りてきてくれず、証拠写真程度ですが、むむむ・・・そういう個体に限ってコバルトブルーが大きくて綺麗な個体でした。
陽が傾きだすと、それに従ってルーミスは明るい樹上へと帰っていきました。さっさと切り上げて、再び、サツマの撮影に移動です。


快晴・高気温でも、陽が傾き出して気温が若干下がり始めた頃にはじっくり吸蜜してくれます。セイタカアワダチソウに純白の翅裏の組み合わせも魅力的ですね。他の虫達がアクセサリー代わりです。


快晴の直射日光下でも、午後遅めで気温が下がり始めると、サツマ♂は開翅してくれました。その後、観察していると、この個体は樹上へと帰って行きました。新たな仮説「快晴時は、活動終了直前に低い位置で開翅してから樹上へと戻る」を立ててみました。これの検証作業は来シーズンですね。
ところで、和歌山へ行くというと、いろんな方から迷蝶の情報をいただきましたが、今回は探しておりません。今シーズン最後になるだろう遠征、来シーズンの撮影に備えて、いろんな場所を下見して結構走りました。今回の走行距離721Km。
posted by kenken(管理人) at 12:30|
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