白馬滞在3日目です。前夜もしこたま飲んでこてっと寝て、7時に目覚めました。待ちきれず、8時過ぎには撮影地に到着し探索開始です。やがて師匠(と勝手に私がお呼びしている)Sさんも合流です。
ですが、この日は薄雲がかかって、曇りごくたまに薄日といったお天気で、飛んでくれません。
Sさんと蝶撮影談議です。1日目の1頭目のギフチョウがいきなりバンドだった話をすると、Sさんは「最大の撮影チャンスは、まだ撮影する心の準備が整っていない撮影行の出だしとか、今回の撮影行もこれで終わりと心の整理をつけてしまった後とかに、実は、いきなりやってくるもんだよ」と教えて下さいました。
そんな話をしているうちに、ヒメギフチョウが飛んでくれました。日が射さないと、ギフチョウは飛ばないようです。



ヒメギフは飛び古した個体(上左)、羽化直で翅がまだ柔らかい個体(上右)、後翅の黒斑にCカットが入った個体(左)など、いろいろ混じっていて楽しめます。

一瞬の日射しにギフチョウが飛びました。ん、昨日、バンドかとわくわくさせてくれた君じゃないですかっ!ギフチョウはヒメギフチョウと比べて若干開けた感じの空間を飛ぶように感じました。
その後、まともに飛翔・吸蜜が見れないうちに、雲が厚くなり、携帯で天気予報を見ると、夕方から明朝にかけて降水確率20%で夜半には雨の可能性ありとか言ってます。もう1泊しても良かったのですが、翌日はお天気あまり良くなさそうなので、帰路につくことに決めました。Sさんも、撮影を切り上げて他の撮影地の季節進行状況の確認に行かれました。
現地でお世話になったkmkurobeさんにお別れの挨拶メールを入れて、店じまいしているとよたよたと飛ぶギフチョウらしき個体が目に入りました。駆け寄ると、なんと、バンドの♀です!


辺りのスミレを次々と訪れて盛んに吸蜜しています。その日の活動休止する直前の栄養補給でしょう。最後にして最大のチャンス!とばかりに撮影です。スミレですと、なかなか翅全体を撮らせてくれません。


ようやく、やや背丈のあるスミレでいい感じで吸蜜です。これはやったんじゃないかとカメラを向けると、あらら・・・結構新鮮な個体の割りには、残念ながら両方の尾状突起が欠けてしまっています。しかし、イエローの縁毛は最高ですね。うっとりしました。


吸蜜活動を終えると樹上へ上がって完全に静止モードです。空はこんな感じの曇りです。バンド発見の電話を入れておいたのでSさんが戻ってきました。お互いに下から腹部を300mmで撮影してみると、交尾嚢がちゃんと付いていました。その後、夜を過ごすためか、はるか樹上へと消えていきました。この日の撮影終了です。

この日も昼ご飯抜きで撮影していたので、最後に蕎麦を食べて白馬とお別れすることにしました。

途中、お土産に「大雪渓」の特別純米酒を購入しました。帰宅後、さっそく飲みましたが、えぇもんですわ。
蝶撮影、蝶談議、酒、蕎麦と最高にリフレッシュできました。今回の走行距離927km。131円/lのガソリンで走破しました。京都に戻るとガソリン156円/lになってました。【おしまい】
posted by kenken(管理人) at 00:08|
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