2006年07月15日

クロシジミ

 前回の記事の続きです。
 この日の撮影行はブログ仲間の「探蝶逍遥記」のFさんと行動を共にしていました。「クロヒカゲモドキは、出逢えるか否か、分かりませんよ〜」って事前にお伝えしていたのですが、運よく出逢うことができました。採集とは違って、付き合ってくれる1個体さえいれば、撮影は2人で長時間楽しめるものです。

 さて、2人共にクロヒカゲモドキは写真に収めることができたので、帰り道に、クロシジミの生息地に立ち寄ってみました。こちらのほうは、「きっと出逢えるでしょう」ってお伝えしていましたが、♀の最盛期でした。

060715s1.jpg クロシジミのマクロ画像は既に数多く撮影しているので、この日の狙いは、生息環境を写しこんでの広角写真です。
 まずは15mmFisheyeの縦位置広角写真。遠くで雷鳴が聞こえる空模様ですが、まだこの時は雲の合間から、じりじりと真夏の陽射しが肌をさしました。陽射しがきつく、気温が高すぎるとクロシジミは開翅してくれません。
 「縦位置広角写真では、上部には青空」ってのが定番で、青空を写し込みたかったのですが、残念ながら青空はありませんでした。写っているのはゴロゴロ言っている雷雲で、このほうが梅雨の季節感がでるかなって、雷雲が写るように撮ってみました。やがて雷鳴が近づいてきました。

060715s2.jpg 雷鳴が近づき、やや暗くなってきましたが、逆に、これはクロシジミの開翅シーン撮影のチャンスです。開翅シーンを横位置広角写真で1枚。上の写真と比べると分かりますが、陽射しが雷雲でさえぎられたやや暗い状況での開翅です。しかし、大きな雨粒がぽとりぽとりと・・・撤収準備開始です。早く車の近くまで戻っておかないと、ざぁ〜っと降られたらカメラが大変です。

060715s3.jpg しばらく車を走らせると、雷雲は反対方向へ行ったようで、さほど雨の心配はなくなってきました。
 今度は、別の場所で、懲りずにクロシジミの探索です。いました、いました、♀の適期のようで、うまく2頭の♀を同時に写し込むことができました。

060715s4.jpg しばらくすると、雷雲は遠くへ去り、じりじりとした陽射しが、時おり、雲の間から肌をさすようになりました。
 今度は、白化傾向の強い♀を見つけたので、ひたすらその個体を追いかけることにしました。まずは、縦位置広角で1枚。陽射しがある割りには、梅雨特有の空模様で、またしても青空は写し込むことができませんでした。青空を写す才能には恵まれていないようです。(笑)

060715s5.jpg 最後に、白化傾向の強いベッピンさんの♀をマクロで。 Tamron 90mm Macro Di レンズの素晴らしい描写性能が良く出た1枚です。

 Fさん、今回は実り多い撮影行でした。やはり蝶を探す目が倍になるとうまく見つかるものですね。広角で青空を写し込む技術をゆっくり現場でご指南いただきたかったのですが、被写体が目の前にいると、やはり追いかけまわすことに夢中で、お伺いすることもできず、走り回ってしまいましたぁ〜 また次にお会いできた時にお伺いしようと思っております。

 この日の走行距離99km。途中、狭い林道・農道も激走しておいたので、先日の転落、転覆のトラウマはないようです。(笑)
posted by kenken(管理人) at 23:59| Comment(18) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

我撮影成功黒日陰擬開翅場面(其乃二)

 先週、車をオシャカにしてしまったので、現在、車がありません。オシャカにした車、車種は敢えて申しませんが、とても気に入っていたので、同じ車の新型を購入すれば良いのですが、やはり車を購入するとなると、いろんな車を見て回りたくなるものです。
 で、この週末の3連休、車屋さん巡りをするためにレンタカーを借りることにして、金曜日の仕事帰りに、勤務先近くのレンタカー屋さんで1000ccのコンパクト・カーを借りて乗って帰りました。
 はい、で、車があると速攻で出撃してしまいます。この時期、狙いはもちろん、私の最も好きな蝶の1つでありますクロヒカゲモドキで、京都府南部〜滋賀県を回ってきました。

060715m1.jpg 探索開始するとすぐにクロヒカゲモドキを発見。まずは、写真を押さえるべく、しっかりとカメラを構えて、平行度に気を付けながら翅裏を90mmMacroで1枚。やや逆光気味なるも、できるだけ自然光で撮りたいので、ストロボは焚いていません。その分、周囲がやや明るく写りましたが、白飛びはなく、細部までうまく表現できています。葉上での吸水です。本種の写真を自然光で撮るのは、本当に難しいと思いますが、これが本来の色であります。

060715m2.jpg 今度は生息環境の雰囲気もある程度写しこんで90mmMacroで1枚。相かわらずの写真と言ってしまえばそれまでですが、これもやはり、ストロボは使用せず、自然光での撮影です。逃げられないように慎重に近づいて、しっかりと三脚を立てて、被写体ブレが生じないよう、無風状態になって下草の揺れがなくなるのを待っての撮影です。その間、薮蚊の攻撃を注意深くかわす必要もあります。(笑)

060715m3.jpg 2時間ばかり閉翅や吸水写真の山を築いていましたが、ついに「その瞬間」が訪れました。本記事の題名にもしています「開翅場面」です。昨年撮影した写真を遥かに上回る、イメージどおりの写真です。新鮮な個体で、後翅表面の眼状紋の中の白点がうまく表現できています。そう、これが自然光で撮りたかったのです。あぁ、もうこの上ない喜びで、天にも昇る気分です。日本に生息するLethe4兄弟、翅表は本種が最も美しいと思います。(本記事の題名は、昨年の記事を踏まえて「其乃ニ」にしています。)

060715m4.jpg はい、もちろん15mmFisheyeでの撮影も忘れてはいません。本種が生息する、いわゆる「雑木林の林床に潜む姿」を周囲の雰囲気を含めて表現しようといろいろやってみましたが、やはり自然光で撮影するのはちと無理のようで、こちらは弱めに内蔵ストロボを焚いての撮影です。前夜の雨の影響で、下草が濡れているところにもぐっての撮影で、結構難儀しました。

060715m5.jpg【2006-7-15追記】
 え〜、すぐ上の4枚目の画像は。横位置の広角写真です。「縦位置広角写真の回転し忘れ?」ってコメントを頂戴したので、縦位置広角写真を1枚追加しておきましょう。被写体の向いている角度から、なかなか空を入れられる状況ではありませず、右上の樹木の間にちらりと曇り空を入れるのが精一杯でした。これも見た目には明るい写真ですが、かなり暗い状況でストロボを使用しています。体ごとじわ〜っと茂みの中にもぐりこんでの撮影です。【追記終わり】

 この後、毎度このシーズンの定番でありますクロシジミの生息地にもちょっと立ち寄ってきましたが、クロシジミの記事は、次回のお楽しみということで、たまにはちょっと引っ張ってみましょう。(笑)
 コンパクト・カーも、まあまあの走りで、小回りが効くので狭い農道なんかも走り易くてえぇもんですね。(次回へ続く)
posted by kenken(管理人) at 23:59| Comment(18) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする